馬券ネオメソッド(レース回顧編)
関屋記念S・エルムSの回顧
第53回関屋記念(GⅢ)
1着
プリモシーン
2着
ワントゥワン
3着
エイシンティンクル
ラップ:
12.4-10.6-11.2-11.5-11.5-11.2-11.0-12.2
時計:1.31.6
半マイル通過45.7秒は、ヤングマンパワーが勝った2016年と同じで過去10年の最速タイ。さらに、テンの3F34.2秒は過去10年で最速。この日の新潟芝は馬場差-0.4秒とそう時計の出る設定ではありませんでしたから、それを考えればかなり先行馬に厳しいペースだったことが分かります。結果、差し馬の殺到を許すことになるわけですが、そんなペースでも前が1頭は残るのが関屋記念、新潟外回りらしいところ。
逃げて3着に粘ったエイシンティンクルは、母父がストームキャット。予想コラムでも指摘した、最近の関屋記念における最重要血統のひとつを持っていました。
脚質、血統は完璧に合格点。この馬は重賞勝ちの実績がなく、その分で人気とのバランスが悪いと見て本命にはできませんでしたが、タイプ的にはいかにも関屋記念で残りそうな馬だったと言えるかもしれません。
本命にしたロードクエストは、中団の位置に付けてそのまま伸びずバテずという内容。見せ場は作ってくれたと思いますが、あとひと押しが利きませんでした。このレースに関しては、ワザを使うヒマもないままに漫然と回ってくることになってしまったなという印象を受けましたが、正攻法の競馬で今後の指針になる競馬ができたことには収穫もあったんじゃないでしょうか。あとはここから行くにしろ控えるにしろ何か味付けをしていけばいいわけで、新潟2歳Sを勝った際には完全に早熟タイプと見ていましたが、実は意外に長く活躍できるタイプかもしれないですね。
第23回エルムS(GⅢ)
1着
ハイランドピーク
2着
ドリームキラリ
3着
ミツバ
ラップ:
6.6-11.0-11.9-12.1-12.2-11.5-11.5-12.1-13.1
時計:1.42.0
今年もやはり前残り。3着ミツバが4角二桁位置から久しぶりに馬券に絡む馬となったわけですが、これも、「ミツバでも間に合わない」という見方をするべきでしょう。その意味で出遅れは痛恨も痛恨だったと思います。差し馬で上位に来たのはこの馬だけですから、能力だけなら一枚、二枚は抜けていたんだと思います。それでも取りこぼしてしまった、それがエルムSというレースであり、ミツバにとっては非常に勿体無い競馬でした。
2着ドリームキラリは、前走でマテラスカイのワールドクラスの逃げに屈しましたが、逆にあのペースで先行できるスピードがあるわけですから、いかにもこのレース向きのタイプ。勝ち馬ハイランドピークに絶妙な追走をされてしまったため、マッチレースで競り落とされましたが、ハッキリした武器のある馬ですから、今後もコンスタントに馬券に絡む走りを見せてくれることになりそうです。
期待したノーブルサターンは10着。ゲート内でガタついたところでスタートを切られ、結果出遅れ。この時点でレースプランが全て狂ってしまいました。
ただ、それ以上に驚いたのがプラス20キロの馬体重。中3週でこれはやはり何か誤算があったんでしょう。
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