馬券ネオメソッド(レース回顧編)
これは完敗です
第75回菊花賞(GⅠ)
1着
トーホウジャッカル
2着
サウンズオブアース
3着
ゴールドアクター
ラップ:
13.0-12.0-12.0-12.0-11.9-11.7-12.4-12.5-12.3-12.4-12.2-11.7-11.7-11.6-11.6
時計:3.01.0
内枠からロスなく運んだ2頭で決まった一戦。ただ、この1、2着の持つ意味は微妙に違うと思います。
まず、勝ったトーホウジャッカルは高速馬場に対する適性の勝利だと思います。
姉トーホウアマポーラは重たい芝の中京で重賞を勝っていますが、やはり印象的だったのは12年のあやめ賞。ツルツルの高速馬場を1.06.9秒で後続を6馬身ブッちぎったレース。4角3番手から上がり最速の33.2秒でまとめた競馬を見て、「ああ、高速馬場に強い馬だなぁ」という印象を持ったものです。その母系が秘める高速適性が如何なく発揮されたのが今回。内枠で本当に丁寧に乗られたことも重なって、大仕事に繋がったんだと思います。
神戸新聞杯の回顧コラムでも書きましたが、このトーホウジャッカルという馬にはデビュー戦からチェックを入れていたのですが、途中から「短い距離の方が良い」という注釈が付き始め、完全にピントがズレてしまっていました。神戸新聞杯の内容は見た目にも明らかな最強の競馬。そのことは分かっていましたが……。
それにしても、3番人気は凄いですね。見る目のあるファンの方が多かったというのが一番の印象です。
2着サウンズオブアースは、お馴染みの母父ディキシーランドバンド。あのデルタブルースと同じ母父にネオユニヴァースということで、“血統的に”狙えるという記事はいたるところで見かけました。その通りだと思います。同じ内立ち回りでも、この馬と勝ち馬は微妙に持っている意味が異なっていると見ていて、こちらは純粋な長距離適性で来たと考えています。その根拠が血統面の違いにあることは言うまでもありませんが、道中のポジションの押し上げ方が、いかにも長距離で良いタイプのそれ。この馬は天皇賞・春の路線に乗ってくるかもしれません。横の比較はとりあえず置いておくとして。
また、この馬場と流れで3着まで押し上げた3着ゴールドアクターも高評価が必要でしょう。これも長距離適性で来たクチ。夏の北海道シリーズにて長距離戦を好走した馬って、菊花賞で穴人気してサッパリというケースが頭にありましたが、これは本物だったようです。スタミナは無尽蔵という感じですから、アルゼンチン共和国杯とか行くと人気で勝ってしまいそうです。父も父ですし……と書いたところで、アルゼンチン共和国杯は再来週でしたね。さすがに使わないか。そうなると、目黒記念あたりかな?
一応、その父はスクリーンヒーロー。ロベルト系が1頭でも馬券に絡んでくれたことで、超に超が付くくらいですが最低限の仕事はできたかな、できてないな。
期待したハギノハイブリッドは、本当に完璧な競馬をしてくれたと思います。結果的にはもう少し内にいないと苦しい馬場でしたが、与えられた枠とペースを考えれば、あれ以上の立ち回りは期待できません。その意味で、上手く馬の後ろに入れて折り合いを付け、ちゃんと進路を確保した福永騎手は考えられるベストの騎乗だったと思います。
それがこの結果。受け入れるしかありませんね。距離、能力、デキ、どこかに明らかな不足があったとは思いますが、今の段階では何とも言えません。
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