東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2023年10月21日]

【菊花賞】低速ダービーが頭を悩ませる…

もともと世界最強馬イクイノックスはJCを目標にしている。来週の天皇賞を使って万全の状態で出走してくるはず。牝馬三冠を達成したリバティアイランドもJC参戦を表明してきた。加えて凱旋門賞馬エースインパクトも参戦考慮中とあったが、遠征取り止めで引退するという。

騎乗したC.デムーロが東京コースは合っていると進言したことから考慮していたらしい。けれども、イクイノックスやリバティアイランドが相手では凱旋門賞馬も苦戦と判断したのが真相だと私はにらんでいる。

「逃げたか、エースインパクト!」というのも、今年の凱旋門賞は参戦馬のランクも考慮してそれほどレースとしては高く評価されているわけではないのだ。今でもイクイノックスが129ポイントで1位、エースインパクトは128ポイントで2位となっている。

さて、三冠クラシックの最終戦 菊花賞は断然人気馬がいるわけではなく、ダービー1・2・3着馬も順当に出走して、やや混戦模様。

口撃機関銃ヤマさんは、王道の神戸新聞杯組から勝ちっぷりが鮮やかだった⑪サトノグランツが本命だという。絶好調の川田騎手とメンバー唯一の京都コース勝利にも期待してのことらしい。

ギャンブル狂師ミノ先生も菊花賞馬サトノダイヤモンド産駒の⑪サトノグランツを狙うという。鞍上の川田騎乗と友道厩舎の同僚馬を回避させ、隠れ2頭出しはかなり強力とにらんでいるらしい。

馬券の天才の呼び声のある穴党専科のマスター・ジュンは、前走札幌記念で古馬を相手に2着と素晴らしい競馬をした①トップナイフがロスなくレースができる最内枠を引き当て、しぶとく長くいい脚を使えるので、狙わない手はないとにんまり注目しているらしい。

ところで、今年のダービーはオークスよりも2秒1も勝ちタイムが遅い低速ダービーだった。こんなときは好走組を高く評価していいものかと頭を悩ませるところだ。でも、距離の長い菊花賞はもっとペースが遅くなるから、好走組はもっと末脚が速くなるとも考えられる。

そうすれば、前半ゆっくり走って、もっとも末脚のよかった3着馬の⑫ハーツコンチェルトが浮上する。もう一頭は、⑦タスティエーラと⑭ソールオリエンスは甲乙つけがたいが、ここはやはり菊と春天の長距離G1を制したキタサンブラック産駒⑭ソールオリエンスに白羽の矢を当てることにしよう。


菊花賞
⑫-⑭ ワイド1点で勝負する
⑫-⑭ 2頭軸の3連複総流し15点で遊ぶ


コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】菊花賞・京都開催に戻ったことで真っ先に注目すべき激走パターン&該当馬

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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