東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2014年9月28日]

【神戸新聞杯&オールカマー】ダービー馬はほぼ絶対

 9月18日のイギリスの競馬新聞Racing Postは1面トップでスコットランド独立の国民投票について取り上げていた。もちろんブックメーカーの予測つきで、世論調査ではYESが48%、NOが52%という接戦(neck and neckという競馬用語が頻出する)だったのに、ブックメーカーのオッズはYESが4・5倍でNOが1・4倍と報じている。ロンドンに滞在中の私は前日にこのギャンブル券に10ポンドほど投じてみたが、その券には4・8倍と記されていた。ブックメーカーは買った時点でのオッズで払い戻してくれるので、的中すれば48ポンドになったはず。でも、ご存知のようにこのギャンブルは見事にはずれたわけである。とはいえ、このYESとNOの2頭立てマッチレースは、今年観戦したなかで最も面白いレースだった。

 帰国の翌日、久しぶりに居酒屋「青夷」の暖簾をくぐると、口撃機関銃のヤマが「お待ち申し上げておりました」と歯の浮くような社交辞令でお出迎え。

 一同で断食の話題になると、ヤマは「2日が限度でしょうね」と言っている。ついでに「沈黙は?」と訊いたら「2時間が限度かな」と答えるので、うそつけ2分だろうと思ったりした。

 凱旋門賞の話は来週に回して、さて、菊トライアルの神戸新聞杯。おヤマデータによれば、本命サイドのレースであり、ダービー馬⑩ワンアンドオンリーはほぼ絶対らしい。相手は⑧サトノアラジンか⑯ヴォルシェーブかというが、私は着外なしの③ウインフルブルームと⑮キネオペガサスのなかから皐月賞3着の③を選んでみる。

 新潟のオールカマーは、前走の勝ち様がいい⑧サトノノブレスと4着休養明け2戦目の大穴⑤クリールカイザーを狙う。


神戸新聞杯
③-⑩ ワイド1点で勝負する

オールカマー
⑤―⑧ ワイド1点で勝負する


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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