うまスクエア

第1203回

採れたて！トレセン情報

いよいよ次週に迫った、競馬の祭典・東京優駿日本ダービー。その前週となる今週のＧＩは、ダービーの前週祭とも言える優駿牝馬オークス。

昨年のデアリングタクトに続き、今年も無敗の桜花賞馬が牝馬クラシック二冠目に挑む。

そのソダシは、２歳ＧＩの阪神ジュベナイルフィリーズも制しており、まして白毛馬というアイドル的存在でもあり断然の一番人気に推されることだろう。

確かに、その両ＧＩで２着だったサトノレイナスがダービー参戦とあって、強力なライバルがいなくなりよりチャンスは膨らんだと言える、

唯一、父がクロフネという事で距離の壁を懸念されているものの、３歳春のこの時期の牝馬という事もあり、例年オークスと言うのは距離適性よりも絶対的能力の差で、距離を不安視されていた桜花賞馬がことごとく結果を出している。

近年で言えばアーモンドアイも、父ロードカナロアという事で唯一の懸念材料でもあった。

それこそ同じオーナーで２歳女王から牝馬３冠を制したアパパネも、血統的には距離の壁があると言われていた。

ソダシがそこまでの域であるのかはまだ判らないものの、その可能性は十分あるだろう。

ただ馬券的には妙味が薄く、応援だけにしておきたい。

注目したいのは…

僅か２ヶ月前にデビューし、約１ヶ月ほど前、桜花賞の翌週に初勝利を挙げたばかりの、タガノパッションに注目してみたい。

この馬、未勝利を勝って中一週でオークストライアルのスイートピーステークスに挑戦しているのだが、それを進言したのが今回も手綱を取る岩田康誠騎手。

というのも、デビュー戦で手綱を取った当時から「大きいところへ行ける＝オークスに間に合う」という感触があったからのようだ。

優先出走権を得るために重要な一戦となったスイートピーステークスだったが、岩田康誠騎手は自らの不祥事で騎乗停止になり乗れなくなった。

しかし、その手綱を息子の岩田望来騎手に託し、父の指示通りの終いを活かす競馬で見事勝利し優先出走権を得た。

オークス出走が決まった事で、この中間は岩田康誠騎手が付きっ切りで調教をつけて来た。

岩田康誠騎手が付きっ切りで調教をつけて来た馬と言えば、つい先日も重賞を制したケイデンスコール。その勝ったマイラーズカップのレース後、管理する安田隆行調教師は「この馬が復活したのは岩田（康誠）の腕によるもの」と、騎乗技術のみならず、調教技術の高さも非常に評価していた。

古くはディープブリランテのダービー制覇の時もそうだったが、彼が付きっ切りで調教まで跨ってきた馬は好結果を生むことが多い。

このタガノパッションにも、その可能性はあると言っていいだろう。

白毛馬のクラシック２冠制覇も偉業ではあるが、桜花賞の翌週の約１ヶ月前に未勝利を勝ったばかりの馬がオークスを制覇すれば、それはそれで快挙と言えるだろう。

注目して見たい。


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