採れたて!トレセン情報

第847回&第848回&第849回

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【関西事情通チョッといい話】

●京都で乗らないのは…●

いよいよ平成最後のJRA開催日。3日間競馬とは言え変則で月曜の開催は京都と新潟。通常なら関西ジョッキーは京都、関東ジョッキーは新潟に参戦するのが普通のところ。

そして京都開催は中央開催でもあり、たとえ新潟で重賞があったとしても、上位のジョッキーならば京都で騎乗していた方が馬も集まりやすく総合的に見れば京都を選ぶ方が得策になる。

そんな中でも数名、関西から遠征しているが、中でも注目したいのは和田竜二騎手。京都の出走馬を見渡してみると、準メインのフォイヤーヴェルクを筆頭に、ロードマドリード・プロム・ミエノウインウインなど、京都に残っていれば星勘定にできた馬も多い。

それでも新潟へ遠征するのは、やはりメインの新潟大賞典で手綱を取るクリノヤマトノオーにチャンスがあると手応えを掴んでいるのだろう。しかも相当に。

聞けば、馬込みに入れないと本気で走らないところがあり、少し乗り難しい馬らしく、それがゆえに外枠を引かされていたこの2走は度外視していいとの事。というのも、外枠から馬込みに入れるには一旦後方まで下げなくてはならず、ましてこの2戦はワンターンの競馬でロスが多く脚を余していたようだ。

今回の舞台、新潟芝外回り2000mもワンターンの競馬だが、直線は長く横一線になりやすいコース、一旦下げて最後方になったとしても十分に間に合う。まして、大外へ出すと良くないのであれば、ある意味開き直って内を突けるというもの。

和田竜二騎手と言えば、先日の桜花賞では人気薄のシゲルピンクダイヤを駆り、外枠16番からのスタートながら直線は内に潜り込みを2着まで押上げ関係者から高評価を得たが、当時と同じ様な競馬が出来れば、ここでも十分チャンスはある。

桜花賞の時よりも人気を落としそうな今回、よりいい馬券になるかも知れない。注目したい一頭だ。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●巡り巡って、その2●

土曜日、日曜日、月曜日、の3日連続開催は関係者からはすこぶる不評。

追い切りの日程や開催に伴う人手不足、またGWと重なるため移動がかなり大変なものになる。

そんな中、月曜日の新潟には京都と東京から東西のトップジョッキーが集結。

GⅢ新潟大賞典が好メンバーで行われる。

開幕週で時計が速くなる傾向があるし、ハンデ戦のためより実力が接近。まさに難解。

ここでも取り上げたいのは戸崎騎手。

もともとはエンジニアでの出走を予定していたが、賞金順で補欠1となり除外になってしまった。

ただ、戸崎騎手はランガディアとのコンビで出走。

これはどういうことかというと、ランガディアは丸山騎手とのコンビを予定していたが、川田騎手と同じように騎乗停止となってしまいランガディアの鞍上が未定に。

そこで声がかかったのが補欠1番手を予定していた戸崎騎手、というわけだ。

天皇賞と同様に、まさに棚ボタでの依頼。

ただ、これも依頼をもらえるだけの実績とタイミングが噛み合っているからで、巡り会わせがいいということ。

関東リーディングの首位に返り咲き今年も重賞勝ちもすでに3勝。勢いは止まらないかもしれない。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●巡り巡って、その1●

昨年の菊花賞組VSシャケトラ、というのが今年の天皇賞・春の構図だったが、シャケトラの故障により様相が一変。

復活した古豪と勢いのある4歳勢の戦いは盛り上がりが予想できただけに残念でならない。

菊花賞の1・2・3・5着馬が揃って出走しており、1着のフィエールマンと2着のエタリオウは乗り替わることなくコンビ継続。

鞍上が乗り替わっているのは3着のユーキャンスマイルが武豊騎手から岩田騎手へ。

5着のグローリーヴェイズが福永騎手から戸崎騎手へ。

ユーキャンスマイルに関しては、前走で岩田騎手が重賞を制覇しているので、コンビ継続は納得。

いろいろとあったのがグローリーヴェイズ戸崎騎手

もともとグローリーヴェイズは前走で騎乗していたデムーロ騎手に依頼するが断られて、一時的に鞍上は空欄のままだった。

トライアルレース進んでいく中で、菊花賞で騎乗した福永騎手へ打診するも、香港で騎乗するかもしれないということで成立せず。

そんな中でぽっかりと空いていたのが、リーディングトップを独走する川田騎手。

すぐにコンビ結成となったわけだが、ご存知のとおり先週の競馬で川田騎手は騎乗停止となってしまった。

また、最初に触れたように戸崎騎手はシャケトラとの参戦を予定していたわけだが、故障によって騎乗馬がないまま京都へ遠征する予定になっていたところで、川田騎手の騎乗停止があり、その日のメインレースのフローラSでグローリーヴェイズと同じ馬主のシルクレーシングのウィクトーリアで勝利。

グローリーヴェイズの鞍上候補はアブドゥラ・シュタルケ・藤岡佑騎手などほかにもいたようだが、フローラSの勝利によって、あっさりと戸崎騎手へ決定。

シャケトラの故障は不運でしかないが、すぐにチャンスのある馬が巡ってくるあたりは「持っている」のかも。

平成最後の天皇賞を制するのは!?



【競馬場から見た推奨馬券】

東京は、土曜の朝方までそれなりの降雨があったが、 土曜は芝、ダート共に稍重スタート。日曜もダートは多少湿り気は残るだろうが、芝はほとんど良馬場と見て良さそう。

東京8Rのダート戦が面白い。軸馬は5番ラボーナで良さそう。体質が弱くてなかなか順調に使えなかった馬が、今季は3戦目。体質が強化されてきた証であろう。緩々だった馬体も一戦毎に締まるはずだし、調教も入念につめている。これで息保ちも良くなるはず。前走は完全に先行馬ペースで、しかも中山で脚抜きの良いダート。脚は見せたが、届きようがなかった。超大型で器用さがないだけに、やはり東京向き。500万は一度勝っている馬だけに、復調して東京ならまず勝ち負け。
相手に狙いたいのが、2番クインズウィンダム。東京ダート2100mを2勝しているコース巧者である。前走は一年半ぶりで実績のない中山。当然、ひと叩きの思いが強かっただろうが、大外を捲るように上がって行った脚には見所があった。さすがにバテはしたが、叩いた次走はと思わせる内容であった。こちらも超大型馬、叩いた上積みは大きいはずだし、得意のコースで楽しみ。

馬連 2-5
ワイド 2-5
3連複 2-5-6 2-5-10

自信度 B

日曜の東京は、他にめぼしいレースが見当たらず、この8Rと天皇賞の2つに絞って勝負したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ここで権利を獲るならば…●

平成の競馬もいよいよ最終週、そして平成最後にして変則の3日間開催で行われる。

土曜日は東京と新潟だけの開催で、関西ジョッキーにとっては乗り馬確保が難しい一日になる。

そんな中、東京では重賞でもありダービートライアルでもある青葉賞が行われるため、関西から遠征しているジョッキーは多い。中でも、本番での騎乗馬が決まっていないジョッキーにしてみればここがダービーで乗れるか否かの正念場、力の入るところだろう。

昨年の日本ダービーで悲願のダービージョッキーの仲間入りを果たした福永騎手もそんな一人。

皐月賞で騎乗したブレイキングドーンは、現時点での収得賞金では出走が微妙な立場、次週の京都新聞杯に出走を予定しているものの、そこで賞金加算出来なければダービー参戦が出来ない可能性がある。

そういう意味もあり、この青葉賞で手綱を取るウーリリで、まずは参戦を確定させておきたいところだろう。

デビュー戦から手綱を取り勝利を上げ、2戦目で早くも重賞挑戦。普通は厳しいところだが、勝ち馬には鮮やかに逃げ切られてしまったものの、デビュー2戦目とは思えない勝ちに等しい内容で2着を確保、マカヒキの全弟という良血ぶりを魅せ付けた。

デビュー前から、まだまだ緩く調教でも全く動かず、それでいて勝利を上げ、前走でも相変わらずまだまだ緩く調教も動かず、何故走るのかが不思議と言われるくらい、成長の余地を残しているのだが、それでいてここまで走るのはやはり血が成す芸当なのだろう。

管理する厩舎とオーナーは、その全兄のマカヒキはもちろん、昨年のダービー馬ワグネリアンも同じ。福永騎手としても、ここはやはり力の入るところだろう。それこそ、このキャリアでキッチリ権利を獲るようならば、本番でも優勝候補の一角になり得るというもの。いろいろな意味で注目してみたい1頭だ。

【競馬場から見た推奨馬券】

平成最後の天皇賞。メンバー構成を見ると、やはり上位争いをするのは菊花賞組で仕方なさそう。

とりわけ、軸はその1.2着の10番フィエールマンと2番エタリオウのどちらか。菊花賞のレースぶりが強かったのは、外を回って先に抜け出したエタリオウの方。ただフィエールマンも、4コーナーを回ってからしばらく追えないロスがあった。それにラジオNIKKEI賞以来のぶっつけ本番だった。

当然、上積みはフィエールマンの方が大きいはず。今回も同じ3カ月ぶりだが、調整過程は菊花賞の時より良い。AJCは熱発明けでもシャケトラとクビ差。今回は何ら不安もなく、デビュー以来一番の状態で臨めそうだ。

エタリオウなら、フィエールマン以外に負けそうもなく、馬券圏内に入る可能性は一番高い。しかし常に相手なりという勝負弱さがある。だから1勝馬なのだろうが。
やはり頭で買うなら、決め手の鋭いフィエールマンだ。馬連、3連複で勝負される方ならエタリオウをお勧めするが…。

穴っぽいのは7番のグローリーヴェイズ

菊花賞は18倍枠の影響もあって、終始外を回るロスが応えた。その割には最後まで伸びていた。母系から距離の長いのは良いはず。騎乗停止で乗れなかったが、早目に川田を押さえていた点にも、陣営の期待度の高さが窺えた。

後は13番ロードヴァンドールか。阪神大賞典の渋とさは尋常ではない。サイモンラムセスとびっしり競り合って、前半4ハロン目と5ハロン目に10秒8と11秒4という短距離並みのラップを刻みながら、あわやというシーン。ステイヤーとしての資質の高さをかいま見た気がする。

3連単 10-2で1.2着固定 7.9.13の3点

自信度 B


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