採れたて!トレセン情報

第823回&第824回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●きさらぎ賞以上に注目かも…!?●

今年も早くも2月の競馬に突入、日曜京都ではクラシックの登龍門として伝統の一戦であるきさらぎ賞が行われる。

近年は頭数の揃いにくい重賞のひとつだが、今年も8頭立てと頭数自体は寂しいもの。ただ出走馬のレベルは高く、今年のクラシック候補生を送り出してくれる事だろう。

中でも注目は、菊花賞馬のサトノダイヤモンドをはじめ、トーセンスターダム、ワールドエースと過去10年で3頭の勝ち馬を送り出している、クラシック御用達厩舎でもある池江泰寿厩舎の管理馬ダノンチェイサーだろう。

但し、今年は例年の勝ち馬とはやや違うニュアンス。素質的にはクラシック級ではあるが、ややスピード優先のタイプでマイラー色が強い。ゆえにここは距離適性を見定める、このあとクラシック戦線に向かうかマイル路線に矛先を変えるか、それを見極めるレースになる。

とは言うものの、少頭数なゆえに超スローの上がりのスピード勝負になる可能性も高く、好走したからと言って距離適性を測れるかは展開次第というところ。


そんなきさらぎ賞当日、同じ池江泰寿厩舎の管理馬が同じ京都の6Rでデビュー戦を迎えるのだが、実はこの馬がきさらぎ賞以上に注目となる。というのは…


池江泰寿厩舎と言えば、前述通りクラシック御用達厩舎であり素質馬・オープン馬の宝庫。今年の世代でも既に8頭が勝ち上がり、クラージュゲリエが重賞も制覇、今年も層の厚いところを見せている。そんなハイレベルな厩舎にあって「今年の世代でNO1かも知れない」と言われているのが、実はこの京都6Rでデビューする馬、ボッケリーニなのだ。ラブリーデイの全弟という良血、クラシックを意識するのは当然だが、昨年、武豊騎手の持っていた年間最多勝記録を破り、現役ジョッキーNO1の存在のルメールもこの馬の騎乗を楽しみにしていたという経緯。

というのも、実は2週前から出馬登録をしているのだが、2週連続で除外、その2回ともルメールで投票していた。残念ながら3週目は東京新聞杯の騎乗が決まっていたため、仕方なく戸崎騎手に手綱を譲った形。ある意味で、こんなチャンスを貰った戸崎騎手にしてみれば、まさに棚からぼた餅、なんとしても勝ちたいところだろう。


その期待度に応えられる走りをするのか、とにかく注目なのだが、この時期のデビューでクラシック戦線に乗るためにはもう一戦も落とせないような時、そういう意味でも、きさらぎ賞以上に注目してみたい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●大人の事情●

クラシック戦線に直結するきさらぎ賞は8頭立てで、来週の共同通信杯も想定では10頭以下。

近年はノーザンファームによる独占状態が続いており、有力馬同士を対戦させずに使い分けて、より多くの馬をクラシックに送りこむ作戦が大成功。

特に期待の大きな馬ほど早めに賞金加算をして本番へ直行というパターン。

昨年で言えばアーモンドアイ、フィエールマン、ブラストワンピースなどなどGⅠ以外を挙げればきりがないぐらいの成功例が多数。

今年のきさらぎ賞のアガラスもそのパターン。

もともとの予定は来週の共同通信杯だったが、そこにルメール騎手がお気に入りのフォッサマグナが出走を表明。新馬戦を勝ち上がっただけの1勝馬でアガラスよりも格下の存在ではあるが、ルメール騎手はアガラスよりもこちらを選択。

ルメール騎手にフラれたアガラスは、もし1勝馬に負けることがあれば格好がつかない、という大人の事情できさらぎ賞へ。ルメール騎手にフラれた以上、他の騎手でということになり、戸崎騎手へスイッチ。

「ルメール・ファースト」が続く中で勝ち星を挙げていくには、ルメール騎手が断った馬、乗れなかった馬で結果を出していくしかないのが現状。

戸崎騎手としてもクラシックへ向けてのお手馬は多いに越したことはなく利害が一致。

今年もノーザンファーム、ルメール騎手の1強となるのかどうか。


【競馬場から見た推奨馬券】

土曜の東京ダートは稍重発表で、見た目は脚抜きが良さそうだが、金曜に凍結防止剤を散布したとの発表があり、予想外に粘ついて力の要る馬場となっている。
そのため、先行馬の天下と思っていたダートだが、差しも十分に利いている。
芝は土曜の朝の時点で良発表。現状は内、先行が有利と見て良さそう。

今日も朝イチの東京1Rから。ダート初戦だった前走の内容が良かった7番カーンテソーロが中心。
その前走は、勝ったワディアルヒタンのマイペースの競馬。2着馬もインのポケットからで、全くロスがなく、当然のように1.2着。対してカーンは出脚が悪く、外目を追い上げる形。そのロスがあって0.2秒差なら、1.2着馬と互角と見て良い。
時計も、突然時計がかかりだした前開催の3日目なら、好時計と言って良い。
大型馬だけに、2ヶ月ぶりだった前走より上積みもあるはず。
テンにズブいので、東京でこそ狙いたい馬だ。

単勝 7
馬連 3-7 5-7
3連複 3-5-7 3-4-7

自信度 A


芝では東京9Rが勝負できそう。
狙い馬は3番キタサンバルカン。2走前の東京の未勝利戦で、国枝厩舎の期待馬セリユーズに競り勝ったレースぶりも良かったが、特筆したいのは前走の葉牡丹賞。
京成杯で、人気になり好走したランフォーローゼスと同じくシークレットランが、2、1着。良血馬サトノラディウスが3着という好メンバーの、0.2秒差の4着。
しかも、不利な開幕週の大外枠からの大外強襲。小回りの中山だけに価値が高い。
一戦毎に体重が増えてきた点にも好感。
実際に勝っているように、東京の方が競馬はしやすいはず。少頭数だけに捌く必要もなく、チャンスと見る。

単勝 3
馬連 3-10 1-3
3連複 1-3-10 3-9-10

自信度 B


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●兄も姉も東京芝マイルは得意です!●

今年も早くも2月の競馬に突入、今週は東京競馬場で安田記念と同舞台で行われる東京新聞杯、そして京都ではクラシックの登龍門として伝統の一戦であるきさらぎ賞が行われる。


きさらぎ賞については土曜版で触れるとして、金曜版では東京新聞杯の方を。

実績馬・有力馬が休み明けで年明け初戦になる事が多いからか、過去10年で1番人気馬の勝利は無く、2着が1回、3着も2回しかない。ただそれでも、先週の愛知杯の様に大荒れまではせず、やはり力勝負になりやすい東京芝マイル戦とあってある程度のところで収まっている。


今年もそんなようなメンバー構成だが、注目してみたいのはレッドオルガ。

まずこの血統、クラレントを筆頭にマイル戦の重賞を兄弟で8勝、特に東京マイル戦では好成績、勝ち鞍こそないもののNHKマイルCやヴィクトリアマイル、安田記念というGIの舞台でも好走している。

このレッドオルガ自身も、全5勝が左回り、そして東京芝マイル戦で2勝を上げているように、兄姉達同様にここは得意の舞台としている。


そしてさらに注目なのが…

まず管理するのが藤原英昭厩舎であること。昨年は58勝を上げ待望の全国リーディングトレーナーを奪取、今年も既に7勝、勝率41.2%のハイアベレージで勝ち星を積み上げている絶好調厩舎である。

そして鞍上の北村友一騎手は、このコーナーでもすっかりお馴染みとなったが、昨年はキャリアハイの好成績を収め、今年も既に重賞2勝、先週のシルクロードSでも、マークしていたラブカンプーが思わぬ凡走で前が詰まるところを、柔軟な判断で見事な差し切り勝ちを収めたように、今乗りに乗れているジョッキー。

この藤原英昭厩舎と北村友一騎手のコンビなだけでも注目に値する。


前走のターコイズSは、スタートで後手を踏み後方の位置取り、直線も大外を伸びては来たが、明らかにコース形態に泣いたレースだった。

今回は牡馬相手、しかも実績馬が多く破るのは一筋縄では無いが、これだけの材料が揃えば注目してみたくなる。今年の高配当の立役者になる可能性はある!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●3頭の中からお好きにどうぞ●

フルゲート割れの15頭立てとなった東京新聞杯で、藤沢厩舎からは3頭も出走。

藤沢厩舎の主戦と言ってもいいルメール騎手はタワーオブロンドン、栗東へ拠点を移している柴山騎手は過去に乗って結果を出しているサトノアレス、元所属ではあるが藤沢厩舎に乗ること自体が久々になる北村宏騎手はレイエンダへそれぞれ騎乗。

今週の追い切りはこの3頭による縦列で行われてレイエンダに騎乗した北村宏騎手は「タワーオブロンドンとサトノアレスの圧力、迫力はすごいものがある。併せ馬ではなにも関わらず格上相手と感じるものがあった」と思わず本音をポロリ。

ルメール騎手がタワーオブロンドンに乗ることは早い段階からきまっていたようだが、先々週の追い切りにルメール騎手が美浦に来た際に、藤沢師は「3頭の中から好きな馬を選んでもらって構わないよ」とルメール騎手とマネージャーに伝えており、その結果、当初の予定どおりタワーオブロンドンになったようだ。

1月はルメール騎手の騎乗馬のレベルを考えれば物足りない勝ち星と内容ではあったが、それでも11勝と重賞1勝。今週は勝ち星量産が可能なラインナップ。ルメールの独走が始まるかもしれない。


【競馬場から見た推奨馬券】

東京開幕週の馬場状態は、芝は時計的には水準級。脚質にも大きな偏りはなかった。
ダートは、例年より時計がかかり気味。その分、いつもより差しがきいた。
ただ、木曜の晩から夜半はそれなりに降雨があったので、ダートは少し速くなりそう。多少は前残りが多くなるかも。

東京1Rに妙味のある馬がいる。時計的には平凡だったが、新馬戦好内容の4番ペイシャネガノが馬券的に狙い目。その新馬戦は3着だったが、1、2着馬は評判馬。その2頭に好発を切られて、競りもなく行った行ったの決着ではつけ込むスキがなかった。その流れで後方から追い込んだ点に見所があったし、終始枠なりに外を回るロスがあってのものだけに価値がある。評判馬2頭に差を詰めたのも同馬だけで、4着以下は突き放した印象もある。
時計が平凡なのは、暮れから年明けにかけて中山のダートは異常なくらい速かったが、2週目から突然時計がかかりだした。
凍結防止剤の影響と思えるが、とにかく、それまでより1200mで1秒以上かかるイメージになっていた。それだけに同馬の走破タイムは、新馬戦としては水準以上と見て良い。持ち時計で人気が下がるなら、思うつぼである。
暮れの新馬戦を使う予定だったのが、枠順発表前に取り消していただけに、順調なデビューではなかった経緯もある。中2週で使える今回は上積みも大きいはず。ましてや2月にて勇退の伊藤正厩舎だけに、全力投球は間違いない。

単勝 4
馬連 4-15 4-14
ワイド 4-15

自信度 B


東京5Rは、13番カナロアガールの巻き返しを狙う。新馬戦が大外強襲の好内容ながら、2戦目の凡走が案外。多分に好走の反動があったとしか思えない。新馬戦時はWコースで一週前に一杯に追われていたのに対し、2戦目は坂路だけの仕上げ。時計も平凡だった。新馬戦の疲れを考慮しながらの調整だったのであろう。
その点今回はしっかり間隔を開けて、先週、今週とWコースてしっかり追った。おそらく、新馬戦以上の状態で出てくるだろう。
その新馬戦は勝ったのが、ウオッカの娘のタニノミッション。4着馬も次走楽勝したハーメティキストと良血馬揃い。その中であのパフォーマンスは立派の一言。
立て直された今回は好勝負だ。

単勝 13
馬連 8-13 3-13
3連複 3-8-13 1-8-13

自信度 C


東京6Rは勝負できる。毎回ハイレベルの組み合わせで、しっかり結果を出している7番ホウオウビクトリーが、そろそろ決め頃。前走もかなり強い組み合わせだったが、強引とも思える競馬で0.2秒差。あの渋とい末脚は、東京の長い距離にぴったりの印象を受けた。中1週だけが心配だが、次週にも同じ条件があるのに使ってきただけに、疲れはないとの判断であろう。
評判馬の11番エンシュラウドは強敵だが、他はここ数戦と比べると、だいぶ楽になった印象。大跳びで器用さに欠けるので、広々とした東京で、手頃な頭数というのも良い。力を出し切れば、エンシュラウド以外に負けることはなさそう。

単勝 7
馬連 7-11

自信度 B


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