境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

スプリンターズS&シリウスSの回顧

第53回スプリンターズS(GⅠ)
1着タワーオブロンドン
2着モズスーパーフレア
3着ダノンスマッシュ

ラップ:
11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.8
時計:1.07.1


まずは勝ったタワーオブロンドンについて。セントウルSが中1週で、そのセントウルSから中2週での今回。GⅠを狙う馬にしてはかなり過酷な使われ方だったと思いますが、それをものともしない強靭な心身には拍手喝采。レース振りも完勝に近いレベル。今週の馬場傾向にピッタリ嵌っていたモズスーパーフレアの逃げを捕まえるのですから、ここでは力が一枚上だったということでしょう。
そもそも、ダノンスマッシュより1キロ重い斤量で、しかも外枠優勢のトラックバイアスを撥ね退けて勝ったキーンランドCがかなり優秀な内容。これに関しては、当時の回顧コラムで……

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(8/25回顧コラム抜粋)
2着タワーオブロンドンは、外目優勢の馬場傾向を考えれば、4角で内に押し込められて一番良いコースを通れなかった分の差でしょう。そのトラックバイアスを考えれば、一番強い競馬をしていたと言ってもいいと思います。しかも、他馬より重い58キロを背負っての走りですから価値は高い。

父は引退レースでブリーダーズCクラシックをレコード勝ちしたレイヴンズパス。母系は母父がミルリーフ・ラインのダラカニ(凱旋門賞勝ち馬)で、母母父はサドラーズウェルズ。まだまだ奥のありそうな配合で、今後、もう一段階良くなる可能性を秘めているんじゃないでしょうか。
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と指摘した通りです。能力通りの勝利だったと思います。

それにしても、仮にこの馬がノーザンF生産なら、ルメール騎手がグランアレグリアに決まっていた時点で、ここへの出走は見送っていたでしょうから、巡り合わせというのは面白いものです。

2着モズスーパーフレアは、内前有利の高速設定という、この馬に最も合った馬場状態を活かし、自分の形でレースを運んでの惜敗。こればかりは相手を褒めるしかありません。それにしても、この馬の3番人気には少し驚きました。おそらく今の中山の馬場傾向を見越した上で購入された方が多いということでしょう。春の高松宮記念勝ち馬以上に評価されていたというところに、馬券プレイヤーのレベルの高さを再確認しました。

3着ダノンスマッシュは、結果的には内枠がアダになった格好。タワーオブロンドン騎乗のルメール騎手にそのキズを咎められた感じがあって、結果的には踏み遅れですが、ルメール騎手にしてやられたという側面もあります。この馬にしても、今日の馬場設定で差す形を取って馬券圏内に入るのだから、能力自体は高いと考えていいでしょう。

結果的には父ミスプロ系の上位独占。見立て違いは反省しなければなりませんが、ミスプロ系の成績も決して悪くはありませんでしたから、納得の範囲ではあります。
加えていえば、ダノンスマッシュの父ロードカナロアは、今年の中山芝1200未勝利。そこにダノンスマッシュの敗因を求めるとすれば、やはり、スプリンターズSというレースが、1年の中山芝1200の集大成であるという理屈も成り立つんじゃないかと、まだ固執してみたい気持ちです。

期待したダイメイプリンセスは、見せ場は作ってくれましたが6着止まり。馬券にできなかったことは残念ですが、よく頑張ってくれたと感謝しています。



第23回シリウスS(GⅢ)
1着ロードゴラッソ
2着アングライフェン
3着メイショウワザシ

ラップ:
12.9-10.8-10.8-13.0-12.8-13.0-13.4-12.4-11.8-12.6
時計:2.03.5


序盤から10秒台を2度も刻むハイラップ。さすがに道中で息は入りましたが、いかにもマクリが嵌りやすい展開となりました。この流れを最大限に活かしたのが勝ったロードゴラッソ。

勿体無かったのは2着アングライフェン。直線までの運びは完璧だったと思いますが、直線で隣を走るタイムフライヤーがバテるでもなく、外にいたジョーダンキングがスパッと伸びるわけでもなく、実に中途半端な位置に置かれてしまい、結果的に踏み遅れてしまいました。それでも、長距離ダートなら安定して走れる個性は相変わらず。今後もコンスタントに走りそうです。

勝ったロードゴラッソは微妙なところですが、少なくとも2着アングライフェンは、かつて芝でOPまで行った馬。そこからダートを使い始めて時間が経ちすぎて判断に迷いましたが、せめて候補馬には入れておくべきでした。いずれにしても、こういったタイプがシリウスS向きの馬だ見ていいと思います。

3着メイショウワザシは、前走の小倉戦も先行勢が総崩れになるハイペースを踏ん張って4着。ハナにさえ行ければ相当渋太いタイプで、個性がハッキリしているという点では今後も重宝する存在になりそうです。

期待したタイムフライヤーは6着。いかにもシリウスSっぽい馬だとう見立て自体は間違っていなかったと思うので、本命にしたこと自体に後悔はないのですが、唯一、振り返ってみて前走のエルムSから「距離が長い」という視点は持つべきだったかと反省しています。あのハイラップを楽々と追走したところに、ダート適性ばかりを見ていましたが、逆に言えばそれだけスピードが勝っているということでもあります。おそらく、今はダ1400くらいがベストになっているのかもしれません。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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