境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

札幌記念&北九州記念の回顧

第55回札幌記念(GⅡ)
1着ブラストワンピース
2着サングレーザー
3着フィエールマン

ラップ:
12.6-11.0-12.5-12.0-11.8-12.1-12.0-12.0-11.9-12.2
時計:2.00.1


昨年の有馬記念勝ち馬ブラストワンピースが勝利。最内枠の利を最大限に活かし、目標を誤らずサングレーザーに設定した完璧な騎乗だったと思います。

この馬に関して大きかったのは、前走で思わぬ大敗を喫したため、今回がある程度結果を求められる一戦になったということが挙げられると思います。

「目黒記念で重量を経験し、札幌記念で洋芝を経験させる」と、目黒記念を使う前に厩舎がコメントしていたと記憶していますが、そうした凱旋門賞を目指した一連の流れの中で、前走の大敗はかなり痛かったと思うんですよ。
つまり、もし仮に今回も凡走するようなら、いよいよ凱旋門賞という夢舞台への道が閉ざされてしまう(個人的には、負けたから行かないという発想が正しいとは思いませんが)。そんな状況で、ある程度勝負を賭けなければならない立場だったこと。それが、今回の勝利に繋がったと見ています。

2着にサングレーザー。私が本命にしたことはとりあえず置いておくとして、GⅠ馬4頭が全て掲示板に乗る中で、“格下”だったこの馬が格上のGⅠ馬に先着したという事実。予想コラムでも指摘した通り、これが札幌記念というレースの本質だと思うわけです。

その意味で、ブラストワンピースに関しては、『GⅠ馬でありながら勝つことに意味のある一戦だった』という点で、従来のGⅠ馬とは位置付けが違っていた。これが大きかった。

一方、3着フィエールマン、4着ワグネリアン、5着ペルシアンナイトに関しては、この結果でも特に大きな問題はありません。次の大目標に向けて良い試走になりました。逆に言えば、このレースを勝つための仕上げや乗り方は、大事な次走以降に悪影響を与える可能性すらある。
“崩れないが、取りこぼしもある”と予想コラムで指摘しましたが、このテーマも、そんなGⅠ馬ゆえの事情があると考えられます。そして、それこそが、札幌記念におけるアップセットの歴史を作ってきた土壌なわけです。

結果を求められる鞍でしっかり結果を出したブラストワンピースは見事。このレースらしいアップセットを狙い、完璧な立ち回り(本当にスタートからゴールまで完璧。これで負けたら仕方ないと言える騎乗だったと思います)を見せたサングレーザーは、いかにもこのレースらしい好走パターン。そして、3~5着のGⅠ馬に関して、この一戦で評価を下げる必要は全くない。

今年も、札幌記念らしい札幌記念だったと思います。

末筆ながら、今年も(唯一の)ヴァイスリージェント系保持馬がしっかり2着。トレンド血統に揺るぎはありませんでした。


第54回北九州記念(GⅢ)
1着ダイメイプリンセス
2着ディアンドル
3着アンヴァル

ラップ:
11.5-10.1-11.1-11.7-11.7-12.1
時計:1.08.2

前後半3F32.7-35.5秒。2.8秒の前傾戦で外差し馬の勝利。この日の馬場差は+0.5秒と時計が掛かっていましたが、それを考慮しても1.08.2秒はやや平凡。まずレースの概要としてはそんな印象です。今年は例年になくメンバーの質が高かったと判断していたので、数字的に目立つ結果にならなかったのは少々意外でした。

勝ったダイメイプリンセスは、昨年の2着馬ながら、アイビスSDの凡走で完全に盲点となっていた印象。若干出負け気味のスタートでしたが、腹を括った後方待機策が奏功。久しぶりの手綱となった秋山騎手も会心の騎乗だったのではないでしょうか。

その一方、内枠から丁寧に好位を立ち回り、そのまま内を突いて早めに先頭に立ったのが2着ディアンドル。
最後は外差し馬の勢いに抗うことはできませんでしたが、一か八かの作戦が嵌りやすい条件、レースにおいて、ケレンミのない正攻法でこれだけ走れたのは立派。一番強い競馬をしていたと思います。5連勝の実績がありながら、そのうち3戦が一桁頭数と、やや相手に恵まれた(上手く使うレースを選んでいた)という印象があっただけに、この走りでようやくこの馬の評価を上げなければならないと感じました。
優等生の多いルーラーシップ産駒。この馬もその例に漏れず、今後も安定した走りを披露してくれるでしょう。

3着アンヴァルはかわいそうな競馬でした。直線入り口で進路がなくなり、追い出しがツーテンポほど遅れてしまっています。そこで脚が溜まったという見方もできますが、詰まっている隙に外を勝ち馬に行かれてしまっているので、やはり踏み遅れが直接的な敗因となったと見るべきでしょう。
ご存知、小倉巧者で知られるアルーリングアクト母系出身馬。昨年は、スタート直後に挟まれて鞍上が立ち上がる不利に加え、直線も内でドン詰まり。馬のタイプ的に仕方ないところはありますが、今回も勿体無い競馬になってしまいました。

期待した本命馬カラクレナイは、完璧なレースをしすぎたという皮肉な結果。抜群のスタートを切り道中の手応えも抜群。それゆえに、無駄なコースロスを避ける進路取りを強いられることになり、外差し勢に抗うことができませんでした。

馬券を離れて注目していたミラアイトーンは、小倉芝1200では鬼門の18番枠(2017年以降、【0-2-5-95/102】連対率2.0%!)はやはり厳しかったと考えるべきでしょう。こればっかりは仕方ありませんが、GⅠも狙える性能の持ち主だけに、賞金加算が求められた舞台でこの枠を引かされる不運は痛恨でした。捲土重来を期待しています。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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