境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

ユニコーンS&函館スプリントS回顧

第24回ユニコーンS(GⅢ)
1着ワイドファラオ
2着デュープロセス
3着ダンツキャッスル

ラップ:
12.3-10.5-11.1-11.9-12.6-12.3-12.0-12.8
時計:1.35.5


今回が初ダートだったワイドファラオが勝利。前半3Fを33.9秒で飛ばしての逃げ切り勝ち、1.35.5秒の勝ち時計も馬場差を考慮すれば優秀なもので、改めて能力の高さを証明した一戦だったと思います。
最内枠を引いた時点で、この戦法が最もリスクの少ない形であり、それが上手く嵌ったという点はあったと思います。砂を被る経験や揉まれる競馬にならなかったことも、今後に向けてという視点で見れば物足りない感は否めません。

ただ、この勝利に関して評価したいのは、NZTと全く異なる流れで勝ち切ったという点。NZTはご存知の通り、半マイル48.2-46.0秒という超後傾ラップでした。

今回のペース配分が正解だったかどうかは別として、どんな流れでも作れる、対応できるということが分かった点は大きな収穫でしょう。この一戦を契機にダート路線に本格参入することになるでしょうが、どこまでいけるか楽しみです。

2着デュープロセスは、流れ的にはお誂え向きでラストも勝ち馬を頭差まで追い詰めています。勝ちに等しい内容だったと言っていいでしょう。個人的には、芝で一度見てみたいなぁという血統的魅力を感じる馬です。

今年のユニコーンSで最も評価したいのは、3着に入ったダンツキャッスルです。ダート路線に転向してからは中距離を使われてきて、今回のような速い流れを経験していませんでしたが、仕掛けつつ3番手を追走できたのには驚きました。かつて芝の短距離を使った経験がここで活きたということでしょう。さらに、その序盤の流れについていっただけでなく、最後まで渋太く脚を使って3着確保にまたビックリ。

今年のユニコーンSは全体的に1400m的なスピードが求められたと考えており、ダンツキャッスルにとっては真逆の適性を求められています。それでも崩れず馬券圏内に残ったあたりに、高い能力とダート適性が証明されました。今後も、ダート戦線を賑わす存在になることでしょう。

私が期待したノーヴァレンダは、コーナーで外に張って矯正に手一杯。難しい面を出してしまいました。

そのノーヴァレンダを含め、ヴァイスリージェント系保持馬が総崩れ。先述の通り、今年は1400性が求められるレースになったと見ていて、そのあたりが影響したかもしれません。


第26回函館スプリントS(GⅢ)
1着カイザーメランジェ
2着アスターペガサス
3着タワーオブロンドン

ラップ:
12.3-11.0-11.1-11.3-11.0-11.7
時計:1.08.4

大量出走取消の影響で、6頭が除外になった今年の函館スプリントS。その中にはダノンスマッシュ、リナーテなど有力候補も含まれており、最終的な7頭立てという頭数も含め、参考外のようなレースになったと思います。

人気を独占する形になったタワーオブロンドンが無理に位置を取りに行かなかったことで、レース全体が緩ペースになり、結果的に逃げたカイザーメランジェに勝ってくださいの流れになったという形。運良く本命馬が勝ってくれたわけですが、さすがにこれはマグレ当たりの部類でしょうね。

もっとも、2着アスターペガサスも含めて、候補馬が上位に入ってくれたことで、開幕週に行われる函館スプリントSの予想スタンスとして、米国性が重要であるということが改めて証明はできたと思います。
特に、今年は該当馬がいなかった「ボールドルーラー系保持・内包馬」には来年、改めて注目したいものです。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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