境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

天皇賞・春&青葉賞の回顧

第159回天皇賞・春(GⅠ)
1着フィエールマン
2着グローリーヴェイズ
3着パフォーマプロミス

ラップ:
12.9-11.5-11.6-11.6-12.2-12.2-12.5-13.8-13.3-12.4-12.5-12.3-11.7-11.6-11.0-11.9
時計:3.15.0


これまで、【0-1-1-13】とどうしても勝ち切れなかった天皇賞・春を、ついにディープ産駒が制しました。平成の最後に置き忘れないよう、ミッションをクリアしたあたり、さすがはディープ産駒といったところでしょうか。ラストは後続を離して壮絶なマッチレース。参ったと言うほかありませんでした。

これまで不振だったディープ産駒がワンツーを決める競馬になってしまっては、これまで好調だったハーツクライ産駒がパフォーマンスを下げるにも当然ということでしょうか。期待していた6着敗退。絶好の最内枠から、全くロスなく運んでこの結果ですから、力負けを認めざるを得ません。強いて挙げれば、この日の京都は、特に直線部分でラチ沿いが壊滅状態で、馬場の真ん中を通す好位勢が活躍するレースが目立っていました。そういった馬場にあって、最内枠がアダになってしまったという面はあったかもしれません。もっとも、鞍上の坂井瑠星騎手も、そのあたりを察知して直線は良いところに持ち出そうとしてくれていますから、大勢に影響はなかったかもしれませんが。

勝ったフィエールマンは、菊花賞がラスト12.2-10.7-11.3秒というスローの瞬発戦だったこともあり、本質的なステイヤー資質に懐疑的な面もありましたが、この勝利でそういった不安説を払拭してしまいました。この後、どこを使うか分かりませんが、そこで真価が問われる気がします。

2着グローリーヴェイズは、菊花賞が外枠に泣かされた悔しい競馬だったので、まともな枠を引けばこれくらい走れていいということでしょう。

パフォーマプロミスは前から離された3着。これも、先述ハーツクライと同じく、本質的な天皇賞適性が高い血統。ディープ産駒がワンツーを決める競馬ではこの結果も仕方ないと言えるのかもしれません。

4着エタリオウも、パフォーマプロミスと同じステイゴールド産駒なので仕方がないところはあったかと思います。ただ、道中の位置取りからしてノーチャンス。これはどうにもなりません。

これが新時代の天皇賞・春を暗示する結果だったのか、来年以降はなかなか攻め方が難しくなりました。


第26回青葉賞(GⅡ)
1着リオンリオン
2着ランフォザローゼス
3着ピースワンパラディ

ラップ:
12.7-11.2-11.9-12.1-12.0-11.8-12.3-12.2-12.5-11.6-11.8-12.9
時計:2.25.0

過去、青葉賞において【0-3-2-1】と抜群の相性を誇っていた大寒桜賞勝ち馬。今年も好相性ぶりをまざまざと見せ付けるリオンリオンの勝利となりました。

前走、今回とともに逃げ切り勝ち。一見すると恵まれたようにも映る連勝ですが、実は結構中身は濃くて、

大寒桜賞
12.4-10.9-11.9-13.5-13.4-13.2-12.9-12.9-11.7-11.0-11.5

青葉賞
12.7-11.2-11.9-12.1-12.0-11.8-12.3-12.2-12.5-11.6-11.8-12.9

と、全く真逆の流れを自ら作っている点がポイント。前走はスローに落として上がり勝負、今回は中盤でペースをいじくって持続力勝負。

鞍上の好プレーが取り上げられており、それ自体を否定する気はありませんが、馬自体、これに対応できるのだから大したもの。従順な気性と高い操縦性が為せる業であり、こういう馬がレースを作ることになると、なかなかに厄介です。果たして、ダービーはどんな流れを作るのか? 今から楽しみですね。

2着ランフォザローゼスは、何の不満もない完璧な立ち回りで2着、これは痛い。近親にエアグルーヴ、ルーラーシップなどがいるダイナカール一族らしい、究極の総合力タイプ。どんな競馬でも、どんな相手でも崩れず走れる反面、突出した武器に欠けるため、何かにやられてしまうという個性。これは今後も続いていくでしょう。
逆に言えば、相手に合わせてパフォーマンスを上げられる個性でもあるので、相手強化で人気を落としたときが実は狙い目だったりします。馬券的には、GⅠの方がむしろ楽しみです。

3着ピースワンパラディは、力のあるところは見せたと思いますが、やはり本質的にはもっと短い距離の方が良いタイプでしょう。中京の2戦で見せた末脚の破壊力は相当なものがあったので、今後、路線次第では注目すべき存在になるでしょう。

私が期待したキタサンバルカンは4着。直線の伸びは目を引きましたし、能力的に見劣っていたとは思いませんが、このレースに関しては枠の差が大きかった。5着サトノラディウスも合わせて、悔しい競馬になってしまいました。

最後に、血統面の話。勝ったリオンリオンが母父クロフネ、これがちょっとした衝撃。
昨年のこのレースは、6人気1着ゴーフォザサミット(母父ストームキャット)、7人気2着エタリオウ(母父カクタスリッジ@ストームキャット系)、1人気3着スーパーフェザー(母父オーサムオブコース@ヴァイスリージェント系)で決着しました。つまり、母父ダート型Nダンサー系の1~3着独占

今年も、勝ち馬はダート型Nダンサー系のヴァイスリージェント系クロフネ。この直近性は、来年以降、無視しない方がいいかもしれません。

近年、ブッツケでのGⅠ勝ちやトライアル戦の使い分けなど、10年程度前なら考えられなかった事情変化が起きています。そして、その影響を最も受けているのがクラシック戦線。この流れによって、レースそのものの性質が変わることは当然考えられることで、同時に血統傾向にも変化を及ぼす可能性があります。
時代が急速なスピードで移り変わっている以上、傾向変化にもこれまで以上に敏感に反応しなければいけないのかな? と、平成の終わりにそんなことを考えさせられました。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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