馬券ネオメソッド(レース回顧編)
秋華賞&府中牝馬Sの回顧
第23回秋華賞(GⅠ)
1着
アーモンドアイ
2着
ミッキーチャーム
3着
カンタービレ
ラップ:
12.1-10.9-12.7-12.1-11.8-11.9-11.8-11.5-11.8-11.9
時計:1.58.5
アーモンドアイの三冠達成。圧倒的な強さでの戴冠の裏には、ライバルたちが(能力だけでなく、臨戦過程や戦線離脱など)少し頼りなかったという面もあったと思いますが、「勝ち馬は相手を選べない」という格言があるように、それをもってアーモンドアイの能力を疑う必要はありません。
06年のエリザベス女王杯勝ち馬であるフサイチパンドラから、ようやく生まれたスーパースター。折り合いに不安がなく、追い出してからの加速がとにかく早い、そして速い。今後は古馬牡馬が相手になっていくわけですが、そこでどんな走りを見せてくれるか本当に楽しみです。
2着ミッキーチャームは、もはや常識と言ってもいい秋華賞格言、「夏場に古馬1000万クラスで勝ち負けした馬は、秋華賞でも通用」を地で行く走り。
この馬に関しては、前走もそうですが、函館の2戦がとにかく好内容。当時は「昇級してもすぐ足りるだろうな」という程度の感覚でしか見ていませんでしたが、元々素質を持っていた馬が、急速に本格化したなという印象。今日は相手が悪かっただけで、この馬も牝馬限定重賞ではコンスタントに活躍できると思います。
レース自体は、59.6-58.9秒と秋華賞にしては珍しい後傾ラップ。ただ、後半6Fで11.8-11.9-11.8-11.5-11.8-11.9と11秒台を刻み続ける持続力ラップで、そう楽な競馬でもありません(川田騎手もかなり思い切った競馬をしましたね)。この日の京都は馬場差-0.2秒と標準的な馬場設定でしたから、後半だけで全体時計を押し上げたという点で、やはり逃げたミッキーチャームは相当頑張っていると思います。この馬を追い駆けた先行勢は、最後に苦しくなって急失速しています。
血統的には、一応、キングマンボ系保持馬が今年も来たということにはなります(直接的に血統の後押しがあったかどうかは別ですが)。来年もキングマンボ系には要注意。そして、今年、本当に無念の出走取消で該当馬なしとなってしまったマキャベリアンををお忘れなく!
第66回アイルランドT府中牝馬S(GⅡ)
1着
ディアドラ
2着
リスグラシュー
3着
フロンテアクイーン
ラップ:
12.5-11.0-11.4-11.5-11.8-11.7-11.4-11.6-11.8
時計:1.44.7
カワキタエンカの大逃げで変則的な流れになりましたが、地力のある馬がそれぞれの良さを見せた好レースでした。
勝ったディアドラは、去年の今頃と比較してまた一段階強くなっていますね。このレースも、後方で脚を溜めて泰然自若、残り300くらいまで余裕たっぷりに構え、追い出してから確かな脚。リスグラシューも勝ちパターンのタイミングで追い出していますから(リスグラシューが元々惜敗の多いタイプであるということは除いて)、それを捻じ伏せた内容は相当優秀だと思います。
力感溢れるフットワークで、晴雨、距離不問。これからも活躍してくれそうです。
次走に向けて注目できる馬は4着ジュールポレール。正攻法の競馬で最後は的にされてしまった格好ですが、最後に止まったのは休み明けと1ハロン長い距離の分。内容的には良かったと見ています。マイルCSきょうだい制覇の可能性が見えてきたんじゃないでしょうか。
期待したソウルスターリングは大敗に終わりました。
道中でかなり行きたがっていました。前走が滞在競馬での好走。おそらく気性的な問題なのでしょう。フランケルの恐いところがモロに出ている感じ。前走一発で評価を覆すべきではありませんでした。
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