境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

ローズS&セントライト記念の回顧

第36回ローズS(GⅡ)
1着カンタービレ
2着サラキア
3着ラテュロス

ラップ:
12.7-11.0-11.5-12.3-12.4-12.2-11.0-10.8-11.8
時計:1.45.7


母父ノーザンダンサー系の1~3着独占。とりわけ、勝ち馬カンタービレは母父ガリレオ(サドラーズウェルズ系)、2着サラキアは母父ロミタス(ニジンスキー系)と、このレース向きの欧州型ノーザンダンサー。血統傾向的には例年通りのローズSだったと思います。この血統傾向は来年以降も大事にしていきたいところ。

ただし、レースのパターン自体は例年と異なり、上がり最速の脚を使ったサトノワルキューレが掲示板も外す大凡走。

半マイル通過が47.5秒、5F通過59.9秒。レースの上がり3Fが33.6秒。さすがにここまでレースの上がりが速くなると、後ろから差して来る馬は物理的に不可能なわけで、単体のレースそのものを見ればこの決着パターンも納得ではあります。
ただ、スローで流れるローズSも珍しいわけではなく、最近ではシンハライトが勝った16年も47.4秒-59.9秒の入りから、上がり34.6秒。ヌーヴォレコルトが勝った14年も47.3秒-59.8秒の入りから上がり34.2秒。それでも後ろから上がり最速を使った馬はちゃんと馬券になっていましたからね。
それ以上の上がり勝負になったとはいえ、少し戸惑う結果でした。

期待したサラキアは、脚を余すことだけはしたくないというレースでしたね。安全運転で権利を獲りに行った結果、本来の爆発力を発揮できなかった印象です。
まあ、トライアルですから、そういう競馬があっても不思議ないわけで、逆に言えば柔軟に対応して命題をクリアしたという点で、やはり才能の高さを感じました。

個人的な反省点としては、上がり最速馬が来るということと、上がり最速を使えないであろう馬は来ないということは等式では結ばれないという基本的な点を疎かにした点。

上がり最速の好走率が高いとはいえ、上がり1~3位が上位を独占し続けているわけではないわけで、普通に先行~好位勢が馬券になっても不思議はないんですよね。

勝ったカンタービレは、ノーザンダンサー系の中でも最も好走例の多いサドラーズウェルズ系保持馬。重賞ウイナーという立場を考えても、この人気なら積極的に買わなければいけない馬。上がり最速馬の重要性を意識しすぎるあまり、脚質のファクターで本命にし切れなかったことは失敗でした。



第72回セントライト記念(GⅡ)
1着ジェネラーレウーノ
2着レイエンダ
3着グレイル

ラップ:
12.4-10.9-12.3-12.4-12.9-12.0-11.5-11.2-11.6-12.3-12.6
時計:2.12.1

ジェネラーレウーノ。久々に現れた本当に良い馬です。

何しろ、キャラクターが本当に分かりやすい。ベストは中山の非根幹距離。
今後、AJCCやらオールカマーやら、ひいては有馬記念などに出走してくることが予想されますが、相手関係は別としていずれも高いパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。
かつてのマツリダゴッホに非常に似たタイプ。今日の競馬がこの馬の競馬であり今後もこのスタイルを守っていけば、条件合致の際に良い働きを見せてくれるはずです。

血統的には、テーマに設定したロベルト系保持馬のワンツー決着。やはりこのレースとの適性は抜群ですね。来年以降も重視しなければいけないでしょう。同時に、今年は該当馬の出走がなかったノーザンテースト系保持・内包馬も来年はまた思い出しておきたいところ。

このレースの上位馬が何頭菊花賞に向かうか、現時点では不明確なところもありますが、いずれにしても本番直結性は少し疑問かなと。

勝ち馬ジェネラーレウーノは、菊花賞とも相性の良いロベルト系保持馬という点では悪くありませんが、京都の馬場でどうこうというタイプではないでしょう。先ほども書いたとおり、セントライト記念の競馬で改めて適性をハッキリさせてしまっただけに、余計にイメージが湧きづらいですね。

2着レイエンダは、この厩舎ですし、恐らく菊花賞には向かわないのかな? ただ、賞金的に他に使えるレースもなさそうなので、ひょっとしたら出走してくるかもしれませんが、この馬も本質的には距離が延びていいタイプではなさそうです。

3着グレイルは、京都の長距離GⅠで安定感抜群のハーツクライ産駒なので、可能性はありそうですが、脚質的にかなり苦しそう。最後に脚は使うものの、前には届かないという負け方になりそうです。

昨年も指摘しましたが、春の既成勢力が適性を重視して菊花賞に出走しない状況では、かつての菊花賞のような純粋なスタミナ比べになる可能性が高まります。レースレベルという点に疑問符はついても、馬券的には面白いレースになりそうな予感がしています。

3日間競馬、お疲れ様でした。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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