境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

函館2歳S・中京記念の回顧

第50回函館2歳S(GⅢ)
1着アスターペガサス
2着ラブミーファイン
3着カルリーノ

ラップ:
12.1-10.6-11.2-11.7-11.6-12.2
時計:1.09.4


2年前にレヴァンテライオンがマークした1.09.2秒に次ぐ時計での決着となった今年の函館2歳S。その時計自体は、日曜日になって急に高速化した馬場設定が影響したもので、そのままレースレベルに繋がるわけではありませんが、ひとまず、このレースに関しては勝ったアスターペガサスが抜けていたなという印象。

この週の函館芝1200は、先行~好位勢が圧倒的に有利な状況。その傾向に乗ったのが2着ラブミーファインであり、3着カルリーノ、4着エムティアン。普通ならこの3頭で決まっている競馬だったと思います。

それを、出遅れもモノともせずズバッと差し切った脚は見事の一語。出遅れても慌てることなく馬群でレースを進め、無駄に外を回さなかったところも大きかった。このあたりは、初戦の競馬が活きたと言えるでしょう。

ただ、常々申し上げることですが、あくまで“このレースに関しては勝ったアスターペガサスが抜けていた”のであって、アスターペガサスが強いという評価には残念ながら繋がりません。問われたのは完成度の高さであり、アスターペガサスがその点で一歩抜けていたという結果。今後、このパフォーマンスにあまり引きずられない方がいいでしょう。

予想的には、人気馬ではありましたが何とか勝ち馬を本命にできました。ということで、このレースの傾向は予想コラムで指摘したとおり。フォーティナイナー系保持馬も掲示板に3頭(勝ち馬含む)載っていますし、来年もこの血統傾向を踏襲する方向で問題ないと思います。


第66回中京記念(GⅢ)
1着グレーターロンドン
2着ロジクライ
3着リライアブルエース

ラップ:
12.1-10.7-11.0-11.5-11.7-11.7-11.6-12.0
時計:1.32.3

毎年のことですが、中京記念というレースは本当にトラックバイアスが明暗を分けるレースですね。

今年の馬場設定は、高速馬場、真ん中から外が良いという状況。これを活かした馬が上位に入ることになりました。

少し話が飛びますが、この馬場設定を誰よりも理解していたのが、4着フロンティアに騎乗していた福永騎手。朝から同じところを執拗に狙っていました。このレースでも、勝った1Rや2Rとほぼ同じところを通しています。最後は馬の力の分だけ届かなかった結果ですが、この姿勢は本当に頭が下がります。馬券を買う側も信頼しようという気にさせてもらえます。

勝ったグレーターロンドンは、外枠を利する格好で馬場の良いところを終始通れたことが大きかったですね。最後は持ち前の決め手を存分に発揮。今夏の中京開催、芝コースで完全な支配体制を築いていたディープ産駒。最後の重賞でもその存在感を如何なく発揮しました。

2着ロジクライは、あくまで在宅予想家の私見ではありますが、直線でウインガニオンの内に飛び込んだ判断に疑問が残りました。特に外に壁があったわけではなく、馬場の最も良いところに入る資格があったと思うだけに、これ幸いと内に舵を切ったところでは、少々驚きました。

差し馬殺到の流れの中、先行馬で残ったのはこの馬だけ。今年の初めから“1週前猛時計”という調教パターンを確立し、かつての力を取り戻したロジクライ。勝てるだけの馬だったと思うだけに、進路取りさえ上手く行っていれば……と思わずにいられません。

それでも、性能の高さは十分に見せています。今後、再び重賞タイトル奪取のチャンスは訪れることでしょう。

期待したダイメイフジは、好スタートから特に不満のない立ち回りをしてくれましたが、最後は完全に脚が上がってしまいました。敗因が距離なのか暑さなのか、現時点ではなんとも言えませんが、厳しいレースでした。



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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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