馬券ネオメソッド(レース回顧編)
函館記念の回顧
第54回函館記念(GⅢ)
1着
エアアンセム
2着
サクラアンプルール
3着
エテルナミノル
ラップ:
12.2-10.9-12.0-12.6-12.6-12.4-12.1-11.6-11.6-11.8
時計:1.59.8
勝ったエアアンセムは、スタートから上手く内に潜り込んで先行勢の直後につける正攻法の競馬。下がってくる馬も上手く捌いて、直線入り口では完勝ムードすら漂う完璧な走りを見せました。
新馬、ホープフルSと連勝したものの、そこから不振に陥り、一時は復調したものの今度は善戦マンとして2~3着が多いキャラクターに。そして、今年に入ってから再び力を付けた印象で、前走のエプソムCも鞍上のコメントによれば、マーク間違えの踏み遅れをしながら、最後までシッカリ脚を使っていました。まさに充実期に入ったなという勢いをそのまま活かして重賞制覇を果たしました。
一応、シンボリクリスエスは菊花賞馬エピファネイアを出しているので、私の定義付けに従えば長距離GⅠ血統ということになります。というわけで候補馬には入れていましたが、さすがにシンボリクリスエスをステイヤー血統として紹介するのもどうかな~というのがあって、この馬に本命を打ち切れませんでした(動画内でも余計なことを言ってしまいました)。
このエアアンセムという馬の本格化は、血統データ的にも証明できること。
かつて、エアアンセムは分かりやすいシンボリクリスエス産駒で、血統適性通りの成績を残していました。すなわち、シンボリクリスエスが得意にしているコースで結果を出し、苦手としているコースで凡走していたのです。
シンボリクリスエスが得意なコースといえば、中山芝1800。苦手にしているのが関西圏の1800~2000。
16年10月10日のジェンティルドンナメモリアルから18年3月4日のスピカSまでの4戦を振り返ってみてください。これこそ、シンボリクリスエス産駒という成績なんですね。
そんなこの馬が一変したのが今春の都大路S。
シンボリクリスエスにとってNGコースである京都芝1800で2着と好走したのです。実は、今回の函館記念の舞台であった函館芝2000も、シンボリクリスエスにとっては苦手なコース。昨年の函館記念でもヤマカツライデンが3着に入りましたが、過去2年で連対馬は1頭もいませんでした。
それがこの鮮やかな勝利。血統適性を上回る力を付けているということが分かります。正直、あまり出世するイメージのない函館記念勝ち馬ですが、この馬なら少し違った過程を踏むことになるかもしれません。
週中にツイッターでも呟きましたが、函館記念は父ミスプロ系にとって鬼門のレースで、これまで【0-1-2-26】という成績。今年もその牙城を崩せなかったという感じ。2~5着がこの系統というのも、個人的には「それでも1着だけ取れない……」というネガティヴな見方をしてしまいます。
本命に推したカレンラストショーは、離されたシンガリ負け。かなり強気にハナを叩いたところで無理をしたこともあったでしょうが、それ以前に洋芝が全く合っていなかったという感想を持ちました。中盤ではもう脚がない感じでしたからね。落ち着きもあって状態自体に問題はなかったと思うので、初の北海道が完全に裏目に出てしまったのでしょう。
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