馬券ネオメソッド(レース回顧編)
CBC賞・ラジオNIKKEI賞の回顧
第54回CBC賞(GⅢ)
1着
アレスバローズ
2着
ナガラフラワー
3着
セカンドテーブル
ラップ:
11.9-10.3-10.5-10.9-11.5-11.9
時計:1.07.0
サンデー系産駒のワンツー。これは、今後の中京芝1200に対する新しい価値観を示す結果だったと思います。
予想コラムでも指摘したとおり、このCBC賞はディープインパクト産駒がパフォーマンスを上げやすいレース。
正直、今年のアレスバローズは少しタイプが違うディープかな? と思って本命にできなかったのですが、今後、中京芝1200では、かつての中京芝1200がそうだったように、こういったマイル志向の強いディープ産駒(もう少し幅を広げてサンデー系産駒)が覚醒する舞台になるという意識が重要になってくるのではないでしょうか。
馬個体のキャラクターはあるにせよ、ディープ×トニービンという中距離志向の強い血統の勝利。さらに、2着に連れてきた馬も、デビュー戦1800、一時は2200戦まで使い、その後もマイル戦線を戦ってきたダンスインザダーク(サンデー系)産駒。ちょうど、旧コース時代の高松宮記念で面白いように馬券になったタイプですよね。
今後の中京芝1200重賞は、こういうイメージの馬を探す方が賢明かもしれません。もちろん、高松宮記念でもこういった条件変更してきたサンデー系が勝つシーンが生まれることでしょう。
もっとも、3着セカンドテーブルはフォーティナイナー系トワイニング産駒。米国血統保持というテーマもまだ見限れません。
そのセカンドテーブルは、前半3F32.7秒という殺人ペースを番手で運んで粘り込みました。強いというより、ハイペース耐性の高い馬だということがハッキリしました。個人的には、中山ダ1200とか使ってみると、相当高いパフォーマンスを見せるんじゃないかと想像します。
いずれにしても、こういうタイプは人気を背負った状態で買ってはダメで、人気を落とした時に買うのが呼吸。字面だけ見ると相当強い競馬をしているので、次走は人気になるかもしれませんが、そこはスルーが正解になりそう。そこで凡走した次が狙い目という感じですね。
第67回ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
1着
メイショウテッコン
2着
フィエールマン
3着
キボウノダイチ
ラップ:
12.2-10.4-11.6-12.1-12.4-12.3-11.9-11.6-11.6
時計:1.46.1
昨年を0.5秒上回る決着時計になった今年のラジオNIKKEI賞。たしかに馬場が昨年より速かったことがその要因ですが、馬場差で換算すると0.3秒程度ですから、実質的に昨年より今年の方が時計的なレベルは上ということになります。レースの形としては、ウインマーレライが勝った2014年に近いですね。
【参考】2014年ラジオNIKKEI賞
12.2-10.4-11.6-11.9-12.1-12.3-12.0-11.7-11.7
この年も、前半が速く、後半で失速型にならないレース展開。結果、3角2番手4角3番手のウインマーレライが勝ち、3角14番手4角9番手のクラリティシチーが2着と、ほぼ決着脚質も似たような感じになっています。
メイショウテッコンは、スタートから向正面あたりまで頭を上げて折り合いに苦労するレース振り。それでも、何とか納得した3角あたりで巧みに外目に進路を取って、直線入り口では好位の外目。これ以上ない立ち回りで勝利を飾りました。
この馬は、デビュー戦が小倉芝1800での勝利。それも今回と同じ好位差しでのものでした。最近がハナにこだわる競馬で、しかも外回りの競馬が多かったことからイメージしづらかったところ、実はこれこそがこの馬本来のスタイルなのではないかと思わせる走りを見せてくれました。
個人的には、前走が前有利のトラックバイアスを最大限に活かした勝利だと見ていたので、今回はあまり高い評価をしていませんでしたが、今年のメンバーなら能力も一枚上だったかもしれませんね。
最高の立ち回りで勝利を飾った勝ち馬に対して、2着フィエールマンは少し勿体無い競馬になってしまいました。3角の位置取り、直線のコース取りを考えればほとんど絶望的な競馬。それでも2着まで押し上げたあたりが地力の証明なのでしょうが、休み休みしか使えない体質の弱さを考えると、この1勝を取りこぼしたことは後々まで響いてしまうかもしれませんね。
それでも、初の重賞で最低限の仕事を果たしたわけですから、一定以上の評価は必要でしょう。
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