馬券ネオメソッド(レース回顧編)
安田記念の回顧
第68回安田記念(GⅠ)
1着
モズアスコット
2着
アエロリット
3着
スワーヴリチャード
ラップ:
12.2-10.8-11.2-11.3-11.3-11.4-11.4-11.7
時計:1.31.3
フランケル産駒のモズアスコットが勝利。
フランケルはサドラーズウェルズの後継種牡馬ですから、これでロゴタイプ(父ローエングリン)、モーリス(母父カーネギー)に続き、サドラーズウェルズ系保持馬が好走することになりました。
予想コラムでも指摘したとおり、安田記念は普通のマイル戦とは微妙に適性がズレるレース。それが今年も踏襲される結果だったと思います。上位2頭はバリバリのマイラーというより、どちらかといえば1400に適性があるクチ。対して、純粋なマイラーであるサトノアレスやペルシアンナイトが4着、6着。このあたりが安田記念らしいところです。
それにしても、モズアスコットは連闘での勝利ですから、してやったりというところでしょう。もちろん、本命候補馬でしたし能力的にも格下だとは一切思っていませんでした。ただね、やはりこのローテーションは買いづらい。これで単勝30倍くらいつくなら思い切れるものですが、このくらいのオッズだとリスクが微妙に勝っているかなと判断してしまいました。
2着アエロリットは、またしても差し馬殺到の流れの中、唯一前受けして残す最強の競馬。しかも、今回も落鉄していたという話も聞きました。
もうこれは不運としか言い様がないわけですが、この馬は完全に非根幹距離ホースと個人的には見ていて、おそらくベストは1400mです。再び使ってきたらこれまで以上のパフォーマンスを見えてくれるでしょう。逆に1800mに延ばすのもアリです。
私の本命馬ブラックムーンに関しては……もう申し開きのしようもない結果でした。回顧すらできない競馬でした。
さて、安田記念当日の東京競馬。このレースに触れないわけにはいかないでしょう。
5Rの新馬戦です。
6月3日(日)東京5R
1着グランアレグリア
2着ダノンファンタジー
3着フィッシュダイブ
ラップ:
12.6-11.6-11.8-11.9-12.1-11.3-11.1-11.2
時計:1.33.6
後傾ラップの高速上がり決着ですが、上位2頭は相当な能力を秘めています。
勝ったグランアレグリアは、昨年来主張している流行配合、ディープ×ボールドルーラー系という配合。この配合はアルアインを筆頭に活躍例がちゃんと出ており、今、最も信頼できる配合と言えます。前付けして上がり最速。コレは強いです。
2着ダノンファンタジーも相手が悪かっただけで、普通の新馬戦ならブッちぎっていた可能性があります。次で普通に勝つでしょうが、この先も本当に楽しみです。
2歳新馬戦、しかも、開幕したばかりの6月頭の段階でこの時計、ラップを乗り切れるというのは本当に凄いことです。紛れもなく育成技術の進歩であり、また、意図的に使い出しを早くしようという作戦の賜物でしょう。
ただ、裏を返せばこれだけ早期に完成に近い形にしてしまうことに弊害はないのか? という不安も少し感じるところです。
来年になれば降級制度もなくなります。
新馬の完成が早くなり、ピークを過ぎた馬の救済措置がなくなる。競走馬のサイクルが急速に早回しになった時、果たして競馬はどうなるのかなと、少し考えてしまいました。
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