境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

東京優駿の回顧

第85回東京優駿(GⅠ)
1着ワグネリアン
2着エポカドーロ
3着コズミックフォース

ラップ:
12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2
時計:2.23.6


まずは福永騎手、待望のダービー制覇おめでとうございます!スタートから勝負を掛けた騎乗はシビれましたね。あらためて、ダービーがホースマンの夢と言われる所以を感じさせてもらいました。

そして、もうひとつ注目しなければならないポイントが、ディープインパクト産駒が勝ったということ。

桜花賞、皐月賞、そして先週のオークスと一敗地にまみれていたディープインパクト産駒が、ダービーのタイトルを死守しました。

新種牡馬の台頭に押される形で以前に比べて支配力が落ちている中、最大のタイトルを奪取したというところに、あらためて“逆境のディープ”を見た気がしました。

今の競馬界は、血統戦国時代。ディープは断然の1強ではなく、あくまでトップ集団の一部に過ぎません。しかし、それはディープの種牡馬としての力が衰えたわけではなく、他種牡馬の台頭が凄まじいからこそ。極めて健全な発展を辿っているということです。

今回、ディープが意地を見せたことで、改めて激しい戦国時代にあることが証明されました。血統視点で競馬を見る者として、今回のダービーはその意味で非常に有意義だったと感じています。

もうひとつ、血統的視点で注目したいのが、オークスとの同時性です。

第79回オークス
1着アーモンドアイ 父ロードカナロア(キングマンボ系) 母父サンデーサイレンス
2着リリーノーブル 父ルーラーシップ(キングマンボ系) 母父クロフネ(ヴァイスリージェント系)
3着ラッキーライラック 父オルフェーヴル(サンデー系) 母父フラワーアレイ(フォーティナイナー系)

第85回日本ダービー
1着ワグネリアン 父ディープインパクト(サンデー系) 母父キングカメハメハ(キングマンボ系)
2着エポカドーロ 父オルフェーヴル(サンデー系) 母父フォーティナイナー
3着コズミックフォース 父キングカメハメハ(キングマンボ系) 母父ネオユニヴァース(サンデー系)

ともに、キングマンボ系保持馬2頭に、オルフェーヴル×フォーティナイナー系1頭という組み合わせ。

もちろん、これを予想段階で読み切ることは不可能です。読み切ったとしても、そこから今度は正解の馬を引かなければなりません。その意味で、やはり予想のファクターとするのは少し無理があるのでしょう。その他、オークスが新種牡馬の産駒で決着し、ダービーはディープ産駒が勝利。突っ込みどころは山ほどあります。

しかし、逆に、確かな共通点があることもまた事実。

この両レースの結果が、この世代を象徴する血統傾向であるという考え方は、そう間違ったものではないのでしょう。もう少し上手く活用できる策があればいいのですが。

私が期待した◎ジェネラーレウーノは、敗因は色々とあるのでしょうが。結果が示す通りの惨敗。反省するばかりです。また、血統傾向の分析に関しても、キングマンボ系を重視しなければいけなかったかもしれません。これは来年の糧にしなければいけないですね。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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