馬券ネオメソッド(レース回顧編)
桜花賞の回顧
第78回桜花賞(GⅠ)
1着
アーモンドアイ
2着
ラッキーライラック
3着
リリーノーブル
ラップ:
12.3-10.7-11.5-12.1-12.1-11.5-11.3-11.6
時計:1.33.1
この日の阪神芝の馬場差が手元の計算だと-0.7秒ですから、1.33.6秒の決着で標準レベル。それと比べると、レースレコードは別としてまあ時計は速いですよね。
時計の速さが能力を示すわけではありませんが、上位馬がキチンとした実績を持った馬たちだったことも含めて、現3歳牝馬の序列が明確になったレースだったと言えるでしょう。
上位2頭の評価は難しいところで、能力そのものはほぼ互角だと思います。
ただ、こういう形のレースになってしまうと、ラッキーライラックのようなタイプは、アーモンドアイのようなタイプに弱い。個人的には、ラッキーライラックの方が残しにくいラップを残したという点で強いと思うのですが、この流れを何度やってもアーモンドアイが勝ちます。これは相性の問題ですね。離れたところから飛んでこられたら抵抗しようがありませんから。別の流れになるなら、超スローよりも極端な前傾ラップになった方が、ラッキーライラック逆転の可能性は高まると思います。
まあ、そのくらい2頭の実力は拮抗しているということ。見た目のインパクトだと圧倒的にアーモンドアイが上のように見えるかもしれませんが、実際はそこまで差はありません。
そして、そこから半馬身後ろにリリーノーブル。これはもう生まれた年が悪かったとしか言い様がないでしょう。この馬も十分強い馬だと思います。目の上のたんこぶがいるだけで。
トーセンブレスは案の定と言ってしまうと本命にした身としては辛いところですが、間に合わず4着。ただ、阪神JFの4着と違い、少なくともアーモンドアイとの力量差は明らかで、今回は力負けという印象の方が強いですね。
それにしても、これだけ大量に産駒を送り込みながら、ディープ産駒が1頭も馬券に絡めなかったという事実は衝撃的です。
しかも、やられた相手がロードカナロア、オルフェーヴル、ルーラーシップと新勢力ばかり。
阪神JFの際にも少し触れましたが、これは今年の3歳牝馬戦線の流れなのでしょう。もうちょっと言うと、ノーザン、社台系の生産牧場がズラリと並んだこのメンバー構成で、新興勢力が上位に名を連ねたということの持つ意味は大きい気がします。あるいは、大牧場の運動会状態だったからこそ、こういう事態になったのかもしれませんが。
アーモンドアイのような馬は、いわゆる桜花賞っぽいタイプですから、レース自体の本質が変わったわけではないと思います。それにフィットする血統が、少し幅広くなったということなのでしょう。これは来年に向けて大きなヒントになりそうです。
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