馬券ネオメソッド(レース回顧編)
高松宮記念の回顧
第48回高松宮記念(GⅠ)
1着
ファインニードル
2着
レッツゴードンキ
3着
ナックビーナス
ラップ:
12.0-10.3-11.0-11.4-11.5-12.3
時計:1.08.5
勝ったファインニードルは、昨年のセイウンコウセイと同じアドマイヤムーン産駒。かつてはハクサンムーンも2度、馬券になっており、このレースとの相性の良さがハッキリした格好です。
今年は、馬場状態が例年とは違っていると感じており、そのことから、これまであまり問われていなかった(と思われる)純粋な中京芝1200の適性が問われることになると考えていましたが、結果的にはレース適性の高い血統が好走したということになります。
ファインニードルはスプリンターズSで本命にした馬だっただけに、何とも悔しい結果にはなりました。個人的には右、左の差も含めて中山芝1200の方が適性のある舞台だと考えていたので、意外な結果であり見立て違いを恥じるばかりです。
また、この馬は母父ネヴァーベンド系。ネヴァーベンド系と高松宮記念の関連性については、実は、2016年の同レース予想にて指摘していた点でした。
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(参考:2016年うまスクエア高松宮記念予想コラムより抜粋)
【高松宮記念とネヴァーベンド系内包馬】
15年6人気2着ハクサンムーン(母母父シェイディハイツ)
14年8人気2着スノードラゴン(母母父サウスアトランティック)
13年2人気2着ドリームバレンチノ(母母父ブレイヴェストローマン)
13年10人気3着ハクサンムーン(母母父シェイディハイツ)
※該当馬の成績(0-3-1-5/9)→厳密に『内包馬』に限ると(0-3-1-3/7)
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総合成績は当時の数字をそのまま掲載したものですが、確かに、このレースで何度も穴を開けた系統だったわけです。
いずれにしても、今年の予想に関しては、そもそもの出発点から全くお門違いでした。いつも通り、過去の同レースの結果から共通項を探し出し、レース固有の好走パターンを反映させるという方法をとっていれば、人気的にファインニードルを本命にはしなかったものの、予想としては合格点のものを公開できたわけです。これに関しては非常に反省の残る結果となりました。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、つい最近、金鯱賞でも同じようなテンコシャンコをやっています。今まで『トニービン系』を重視して予想していたにもかかわらず、急に別の傾向に目を付けて裏目を引くという結果……。中京重賞との戦いはなおも続きます。頑張らねば。
レースの話に戻ります。
かつて、『外枠の追い込み馬を買っていれば当たる』と言われていた中京芝1200は、もはや完全に様相を変えています。外枠は完全に不利であることがデータ上も実証されていますし、逃げ、先行馬も平気できます。
血統面に目を向けても、新設当初は鬼のように来ていたクロフネ産駒は、2012年を最後に1頭も馬券に絡んでいません。今回も、結果だけ見れば好位勢がゴッソリ上位に進出した形になりました。今開催の中京開催を象徴するような脚質バイアスでしたね。
レースを見ていて、最も評価したい馬がレッドファルクスです。
1人気8着は惨敗の部類に入りますが、今の馬場傾向を考えれば道中最後方からではどうにもなりませんし、あの時点で圏外は確定的な状況でした。
それでも、脚はちゃんと使っているんです。しかも、直線半ばで前が詰まって進路を切り替えるロスがありました。
そして、何よりも注目は、この馬が馬群を割って脚を使ったということ。基本的には大外一気がこの馬の得意パターンですから、こういう形でも脚を使えるという点は確かな成長だと考えます。
この敗戦を受けて評価が微妙になると思いますが、今回は中途半端に1400の重賞を叩き台に使ったことが裏目に出たと敗因はハッキリしています。立て直せばまた走ってくれることでしょう。
期待したブリザードは、直線の入り口では先頭を覗う脚色。一瞬、やったか!?と思いましたが、そこから力が上に上に抜けていくような格好になり伸びが鈍りました。鞍上のコメントでは馬場を気にしたとのことですから、発表は良でもやはり週中の大量の雨は影響していたのでしょう。
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