境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

天皇賞・秋の回顧

第156回天皇賞・秋(GⅠ)
1着キタサンブラック
2着サトノクラウン
3着レインボーライン

ラップ:
13.2-12.5-12.9-12.5-13.1-13.0-12.4-12.0-12.7-14.0
時計:2.08.3


先週、菊花賞当日の京都芝が+6.1秒の馬場差。歴史的な不良馬場だと思っていましたが、わずか1週で更新されました。この日の東京芝、馬場差は+6.5秒でした。
もっとも、これは先週の京都もそうですが、単純に馬場自体が+6.5秒時計の掛かる馬場だったというより、馬場を広く使うことで実走距離が施行距離よりも長くなることや、ペースが上がりにくいことなども影響すると思います。馬場差とは、「標準時計と比較して、どのくらいの差があるか」を比較するものですが、このくらいの極悪馬場になると、細かい数字は逆に正確ではなくなるもの。あくまで、目安として「かなり時計が掛かる競馬だった」と考えるくらいでいいと思います。

先週の菊花賞と、求められたものはほぼ一緒だったと思います。道悪適性はもちろんですが、スタミナや底力といった要素の要求値が飛躍的に上がったと思います。例年の天皇賞・秋と違い、GⅠ級の実力馬、特に2000以上の距離に適性がある馬たちの持つ底力がフルに活かされた結果でした。
キタサンブラックは天皇賞・春の勝ち馬ですし、サトノクラウンは2000の大阪杯の時点で「2000は距離が足りない」というコメントがされていた馬。その後に宝塚記念を勝ったことからも、そのコメント自体は正確なものだったのでしょう。今回は、この馬場状態になったことで、少し長めの距離に対する適性がモノを言うことになりました。

一方、3着レインボーラインは道悪適性でパフォーマンスを上げたと見ています。母系の底にノーザンテースト~アンバーシャダイ~レインボーアンバーという生粋の道悪巧者の血を持った馬でした。これは字面の血統だけ見ればメチャクチャ道悪は上手いです。その母系に加えて父ステイゴールドですからね。この日に行われたもうひとつの芝2000戦も、勝ったカラビナはステイゴールド産駒でしたし、やはりこの種牡馬は道悪でパフォーマンスが跳ね上がります。

もっとも、ここまではあくまで机上の話で、実際に勝敗のカギを分けたのは、やはり乗り役さんの判断力だったと思います。この日の馬場は、もう悪くなりすぎてある意味でフラットな馬場。内を通るのも外を回すのも、それはそれでありだよねという馬場で、各人の戦略力が問われたという印象が強いです。
私が期待したグレーターロンドンの田辺騎手も、一日を通じて芝のレースで色々な乗り方を試しており、どうも内を回すのが得策だと判断しているようだという感じは受けていました。さすがに4角先頭で回ってきたときにはひっくり返りましたが、一か八か、勝負に出ての結果である以上、責めることはできません。馬場が悪い(と推察される)向正面で内ラチ沿いを掛かり気味に走っている姿を見る限り、道悪適性は問題なかったと思いますが、その3角で少し掛かったところが最後の粘りを欠く要因になってしまいましたか。本質的に2000はギリギリだと思っていたので、それ以上の距離に対する適性が問われた今年のレースでは、少し分が悪かったようです。

それに対して、勝ったキタサンブラックの武豊騎手は、出遅れという誤算も何のその、努めて冷静に流れに乗った競馬をしていて、このあたりはさすがだなぁと思うと同時に、この馬に対する絶大な信頼も感じました。これだけの実績馬ですから当然なのですが、あの状況で奇策に出ず出たなりから正攻法の競馬ができるというのは、そう簡単なことではなかったでしょう。
2着馬サトノクラウンが叩き合いの際に内に潜り込まされたことも含めて、全体を通して見応えのある攻防戦でした。このメンバーでパンパンの良馬場だったら、また違った名勝負が見られたでしょうが、これはこれで非常に良い競馬を見せてもらえました。

ちょうど表彰式が行われている時間、府中競馬場では雨が一時だけやみました。雨雲レーダーを見てみると、本当にポッカリ、競馬場周辺だけ雨雲がないという状況が映し出されていました。なにか人智を超えたものを感じて微妙に震えました。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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