境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

菊花賞の回顧

第78回菊花賞(GⅠ)
1着キセキ
2着クリンチャー
3着ポポカテペトル

ラップ:
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9
時計:3.18.9


私が計算した感じだと、日曜京都芝の馬場差は+6.1秒。過去に不良馬場になった時と比較しても、通常の不良馬場より3.0秒近く時計が掛かっている計算。東京も同様でしたが、ちょっと記憶にないくらいの馬場悪化でした。
一般論として、不良に近い重~不良馬場になると、道悪適性がひっくり返って純粋な能力勝負になると言われています。ディープインパクト産駒は良馬場の方が良いというのは既に誰しもが抱いている印象だと思いますが、実は、データを拾って数字にすると、重~不良の方が成績が良かったりするんですね。これも、道悪適性を飛び越えて、ディープの総合力が勝るケースが増えるからです。
ただ、今回のような超が付くくらい極端な道悪になると、1周半回るイメージで、今度は別のベクトルの適性が問われることになるようです。それがスタミナです。まさかここまでとは思いませんでしたが、予想段階で想定していた通り、今年の菊花賞はスタミナの要求値がマックスレベルに高い、久々にステイヤーとしての資質を問うレースになったと思います。

勝ったキセキは、トニービン内包にあたるルーラーシップ産駒。ルーラーシップは、今年に入って急速に成績を伸ばしている(今開催も東京で安定して走っています)種牡馬ですが、現役時代同様、少し脚の遅いところがあり、その分だけ間に合わない競馬が多くなるという特徴があります。そして、そんな個性から長い距離の適性が以前から期待されていた血統でもあります。菊花賞の重要血統であるトニービンを持っていることも含めて、今回はそのあり余るスタミナを存分に発揮できたということでしょう。
かなりハードなレースになったことは間違いないので、この後、何とか無事でいてもらいたいところです。

2着はクリンチャー。これは母父ブライアンズタイムでロベルト系保持馬というテーマをクリア。やっぱりこの血統は長距離になると抜群に強い!スタートで前に行けなかったところではどうなるかと思いましたが、かなり長く脚を使って連対を果たしました。
月刊誌最強の法則で、純粋な長距離適性が問われそうな今年は、ロベルト系保持馬のこの馬に可能性があると指摘していたのですが、最後の最後で引き切れませんでした。

3着ポポカテペトルは、いわゆるB級ディープの典型のような馬で、速い上がり比べ、瞬発力比べに弱く、その代わり、上がりの掛かる競馬を前付けしてダラダラ粘り込む競馬に高い適性を持つ馬。今回はスピードや瞬発力の要求値が極端に低くなったことで、相対的に着順を上げたというところでしょう。同時に、得意レンジの競馬になればこのくらい走れるということ。非根幹距離など持続力が求められるレースで、B級サンデーやB級ディープが重宝される局面がありますが、この馬にはそんな舞台が絶好機になることでしょう。
B級に概念がイマイチ掴めないという方は、この馬の戦績とレース振りをシッカリ見てみることをおススメします。これが典型例です。

期待したクリノヤマトノオーは力及ばずの8着。それでも、4角でも手応え十分、直線も一か八か内に潜り込む勝負掛かった競馬はしてくれたので、一定の満足はしています。最後はさすがにガス欠になりましたが、悪くない競馬はしてくれたと思います。この極悪条件で頑張ってくれたことに感謝です。

来年の菊花賞に関しては、現時点では何とも言えません。予想コラムで指摘したとおり、近年の菊花賞はスピード型の馬に有利な傾向が強いので、来年もそういった形に戻る可能性は十分にあると思います。
ただし、天皇賞・秋やマイル路線という選択肢がもうハッキリしている以上、春の既成勢力が菊花賞に出走してこないという状況は今後も多くあるでしょうし、その場合、一線級から漏れた馬が集まることで、また再び、純粋な長距離適性が問われるレースになることもあると思います。
どちらを採用するかは、出走メンバーを見渡して判断するしかありませんが、改めて言えるのは、いずれにしても長距離戦には独特の面白さがあるということ。天皇賞・春も含めて、この路線は絶対に守らなければなりません。それが日本競馬を強くすることにも繋がるのですから。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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