境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

毎日王冠の回顧

第68回毎日王冠(GⅡ)
1着リアルスティール
2着サトノアラジン
3着グレーターロンドン

ラップ:
12.8-11.0-11.8-12.2-12.2-12.1-11.1-10.7-11.7
時計:1.45.6


先週のスプリンターズSに続いて、本命馬は馬券になりませんでしたが、予想の方向性自体は間違っていなかったと思います。

まず血統面。母父ストームキャットのワンツー決着。最近のこのレースにおけるトレンド「母系米国血統」の2頭でした。来年もこの血統傾向は重要なものになることでしょう。

続いて、国内GⅠ未勝利のリアルスティールが、GⅠ馬たちを抑えて勝利。これもやはりテーマとして挙げたことでした。GⅠ馬は先を見据えているという仕上がりの面もあるかとは思いますが、このレースの本質としてGⅠのような底力が不要であるということは明らかだと言えるでしょう。

だからこそ、負けた馬たちは逆に次走以降の展望が開けたと思います。特に2着サトノアラジン。これはA級GⅠ馬の取りこぼし方なので、次走の天皇賞・秋が大いに楽しみになりました。少なくともリアルスティールは逆転できると思います。
同じ意味で3着グレーターロンドンもスピルバーグと似たパターンで次走の好走が期待できる負け方ですが、これはおそらく賞金的に出走が厳しいでしょう。少し残念ですね。もっとも、これで距離のメドが立ったことは収穫。とにかく無事に行って欲しいものです。距離はもっと長くても対応できると思います。

ソウルスターリングは、このレースの性質からしておそらく取りこぼすとは思っていましたが、思っていた以上に負けましたね。
今回の結果を受けて、古馬との力差を感じないわけにはいきませんし、改めて思うのは、この馬はレースが上手すぎるんですよね。今回もレースに対して真面目すぎる面が悪い方に出てしまったという印象を持ちました。同世代、ましてや牝馬同士ならその総合力で結果を出せますが、海千山千の実力馬が揃うレースに行くと、ワンパンチ足りないというか、手持ちの武器が不足しているんじゃないでしょうか。
いかにも休み明けらしい負け方だったので、使ってガス抜き(そんなことが実際にあるかは分かりませんが、あくまでセオリーとして)した次回はもう少し走れるとは思いますが、弱点が露呈した印象は強いです。もっとも、この段階で弱点がハッキリしたという意味では、収穫アリだったのかもしれませんが。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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