馬券ネオメソッド(レース回顧編)
有馬記念の回顧
第61回有馬記念
1着
サトノダイヤモンド
2着
キタサンブラック
3着
ゴールドアクター
ラップ:
6.8-11.3-12.0-11.9-12.1-13.4-12.8-12.9-11.8-11.7-12.1-11.7-12.1
時計:2.32.6
案の定というか何というか、今年は上位4頭くらいが非常にしっかりしたメンバー構成だったので、堅く収まりそうだなぁという予感通りの決着になりました。
しかし、レースそのものは非常に見応えのあるものだったと思います。特に、サトノダイヤモンドが相手をキタサンブラック1頭に絞り、徹底的にマークしていた姿勢が印象的でしたね。最後の直線も、パッと見ただけでは辛勝に見えますが、おそらく叩き合いになると向こうに闘志を発揮させてしまうという読みの元、あえて交わすタイミングを遅らせたんでしょうね。着差以上の強さだったと思います。
レース運び自体がワザアリだったことはもちろんですが、ゴールドアクターでもサウンズオブアースでもなく、キタサンブラック1頭が相手であるという答えを導き出したルメール騎手の判断が秀逸。おそらく相当研究したんでしょうね。
ちなみに、この開催の中山芝におけるディープ産駒は、3日目5Rの新馬戦をアーザムブルーが勝って以降、30連敗していました。今週の3日間開催でも、中山芝で勝ったディープ産駒は、22頭出走してこのサトノダイヤモンドだけ。これもまた逆境のディープの一例です(苦笑)。
この結果を受けて、2着キタサンブラックの評価が下がるものではありません。マークされる立場というのは苦しいもので、先行脚質の馬は常にこのリスクと戦わなければいけません。比較的叩き合いに持ち込みやすい中山で、あれだけ相手に上手く乗られてしまうと、最後は仕方ないとしか言えないですよね。力を出し切っての敗戦でしたし、昨年後塵を拝したゴールドアクターには先着しているわけですから、この馬も強いです。
3着ゴールドアクターは、この条件に対する適性ならおそらく最も高かったと思います。ただ、いかんせん立ち回りが上手すぎるというか、爆発力に欠ける感じになっていますね。この条件は爆発力よりも立ち回りの上手さを求められることが多いので、これ自体は仕方ないところもあるんですが、昨年より少し小さくまとまっていたかなという印象は持ちました。
私が期待したヤマカツエースは4着まで。直線で進路を切り替える場面はありましたが、あれがなくても4着でしょう。何しろGⅠ馬やGⅠ好走馬に先着しているわけですから、この舞台に対する適性が高いことはハッキリしており、その適性をフルに活かしてこの着順まで押し上げたわけですが、いかんせん、そこから上は適性差では埋め切れない能力差があったということです。こればかりは仕方ないと諦めるしかありません。本当によく走ったと思います。
それでは皆様、よいお年を。また来年もご愛顧いただければ幸いです。
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