馬券ネオメソッド(レース回顧編)
新潟記念の回顧
第52回新潟記念
1着
アデイインザライフ
2着
アルバートドック
3着
ロンギングダンサー
ラップ:
12.8-11.0-11.2-11.4-12.1-12.0-11.9-11.7-11.5-11.9
時計:1.57.5
一昨年が1~3着独占。昨年が6番人気パッションダンス。そして今年は1、2番人気でワンツー。これで3年連続してディープインパクト産駒が活躍したことになります。既に今年の予想段階で想定すべき事態であり、ポイントとして指摘すらできなかったのが悔やまれます。
ディープインパクトは、今夏の新潟芝外回りであんまり成績が芳しくなく、人気を下回る結果が多かったんですよね。それでも最終週にこういう仕事をしてしまうわけですから、改めて逆境に強いというか、帳尻合わせが上手いというか……。
今年は、後方待機から速い上がりを使った、いわゆる直線スピードに優れた馬の上位独占。これは想定していた競馬とは真逆と言っていいものであり、完全に予想の方針自体がズレていたと言わざるを得ません。4着ベルーフ(父ハービンジャー)、5着ルミナスウォリアー(父メイショウサムソン)、6着ファントムライト(父オペラハウス)と、候補に挙げた馬が揃って適性ズレの着順に収まっていることから、方向性自体が違っていたという結果。逆にこれで中途半端に欧州GⅠ血統保持馬が上位に食い込まれるよりマシかなという感覚がないこともないのですが、完敗には違いありません。来年以降が難しくなりました。
先週、今週と新潟の外回りコースは外枠バイアスが発生しており、このレースもそれを踏襲した格好。このバイアス自体は頻繁に発生するもので、それでもなお、新潟記念だけは例外的に消耗戦になることが多かったのですが、今年はモロにバイアスに飲み込まれてしまいました。その意味で、少し参考外かなという印象もあります。参考外と言ってしまうと語弊がありますが、これが能力を表しているとは考えない方がいいと思います。このレース単発の結果として受け取っておく。評価するなら負けた組の方としておきます。
最後に、小倉2歳Sと札幌2歳Sについても短評を。
小倉2歳Sに関してはピックアップしたダイイチターミナルが10番人気2着と走ってくれましたが、これは完全にマグレです。道悪になると思っていましたから(苦笑)。ただ、この馬は結構走ると思います。将来性があるとは言いませんが、今年のミルファームは良い馬が多い印象です。
勝ったレーヌミノルは馬場差を考えると優秀な時計で走っています。完全に楽勝でしたし、かなり強いと思います。ただ、この時点で“強さ”を見せてしまうことはプラスだとは思わないので、先々の取り扱いには要注意ですね。
札幌2歳Sは、、低調なメンバー構成だと思っていたクローバー賞のまさかの着順入れ替わり!完成度の違いでしょうね。予想ポイントとして取り上げていたことですが、この時期の重賞らしい決着だったなと。
ただ、トラストはスクリーンヒーロー産駒。どちらかと言うと完成時期が遅いと思われていたスクリーンヒーローから、こういう馬が出たことは血統的に注目。やはりかなり懐の深い種牡馬です。個人的、この種牡馬はかなり高く評価しているんです。
アドマイヤウイナーが3着。昨年まで重視していた『サンデー系×ミスプロ系』という配合の人気薄。獲り逃した感を少し感じました。
時計は1.49.9秒。タガノアシュラがデビュー戦でマークした時計と同じですが、馬場差を考慮するとこのレースの方が価値は高いです。結構良いレベルのレースだったと考えています。
キャリアで最悪の結果だった夏競馬がようやく終わります(苦笑)。気持ちを切り替えて、秋競馬も頑張りたいと思っています。
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