境和樹の穴馬券ネオメソッド

穴馬券ネオメソッド(予想公開編)


AM1422kHz・ラジオ日本【日曜競馬実況中継】にて『穴馬券ネオメソッド』の血統スナイパー・境和樹が予想を公開!(13時頃より放送予定)


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東京11R 富士S(GⅢ)(芝1600m)

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今年の富士Sは、天候と馬場状態を把握することがキーポイントになりそう。

まずは基本的なレース傾向について。

富士Sは、伝統的に欧州血統保持馬が強く、また、近年はディープ産駒の堅調ぶりが目立つレース。

東京マイルは、原則としてフレンチ~クロフネのラインやストームキャットなど、ダート型Nダンサーが走りやすいコースですが、このレースに関してはもう少し底力の要求値が上がっており、結果として「欧州血統」の活躍が目立つことになります。

中でも、サドラーズウェルズ、ダンシングブレーヴ、ニジンスキーといった欧州血統3本柱に注目。

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昨年も、母父にダンシングブレーヴを持ったレッドアヴァンセが3着。そのダンシングブレーヴは、後継種牡馬のキングヘイローも二桁人気で2度馬券になったシャイニープリンスも輩出しています。
その他、サドラーズウェルズ系ローエングリン、ニジンスキー系保持馬も上記表のとおり好走が目立ちます。

先週の府中牝馬Sと似た理屈で、マイルCSの前哨戦でありながら、大目標出走のために勝つことが要求される馬と、GⅠでは足りないゆえにここで何とかタイトルを獲りたい馬が集まるレース。必然的にレース自体が底力を要求することになり、欧州血統の重要性が高まるという仕組みです。

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もうひとつ、富士Sを考える上で欠かすことのできない血統がディープインパクト産駒。

昨年も3人気2着ワントゥワン、5人気3着レッドアヴァンセがいずれもディープ産駒。初めて産駒が出走した12年以降、その成績は【3-4-2-8/17】勝率17.6%、連対率41.2%、複勝率52.9%とハイアベレージ。単回率108%、複回率145%と馬券的にも見逃すことのできない活躍を果たしています。

と、ここまでは富士S固有の血統傾向として理解しておくべきなのですが、ひとつだけ気になるのが馬場状態。

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不良馬場で行われた2年前の富士Sが、まさに傾向激変という結果。ディープ産駒も欧州血統も揃って圏外に沈んだのです。

代わって台頭したのが、道悪巧者ノーザンテーストの血を母系の底に持っていたエアスピネルと、マンノウォー系保持馬のクルーガー。道悪適性がストレートに問われた結果でした。

もちろん、良馬場施行のサンプルが多いレースで、道悪で行われたケースは先述2017年と2011年の2回だけ。その少ないサンプルで判断するのはいささか早計という気もしますが、今年は、金曜夕方から雨が降るという予報が出ており、土曜日も降ったり止んだりを繰り返す模様。どの程度馬場が悪化するかは注視すべき。

良馬場なら、過去の傾向に沿って欧州血統とディープ産駒を重視。仮に道悪(重馬場以下)になるようなら、過去の傾向を捨てて道悪適性を重視する。そんなフレキシブルなスタンスで臨みたい今年の富士S。

まずは良馬場における候補馬を。

②レッドオルガ
(父ディープ×母父Dブレ―ヴ)

⑬ジャンダルム
(父キトゥンズジョイ)

⑭ダッシングブレイズ
(父キトゥンズジョイ)


続いて、重馬場以下まで悪化した場合の注目馬。

③アンノートル
(母父タイキシャトル)

⑧メイショウオワラ
(母父タイキシャトル)

⑭ダッシングブレイズ
(母父オナーアンドグローリー)

⑰クリノガウディー
(父スクリーンヒーロー)

⑱ストロングタイタン
(母父ティズナウ)

良馬場なら②レッドオルガ
父ディープに母父ダンシングブレ―ヴといういかにも富士Sらしい血統。既にご存知の通り、クラレント、レッドアリオン、レッドアヴァンセとこのレースの好走馬を3頭送り出したことを筆頭に、東京マイル重賞で無類の安定感を誇るエリモピクシー母系でもあります。
今年2月の東京新聞杯ではインディチャンプと半馬身差。この馬も母系由来の東京マイル重賞適性は証明済みです。

一方、道悪なら⑰クリノガウディーに注目。
超が付く不良馬場で行われた先週の京都芝で勝ったテイエムフローラという馬がスクリーンヒーロー産駒でしたが、このスクリーンヒーローは馬場が悪くなればなるほど成績が上がる道悪血統。
さらに、この馬は、母父ディアブロが、道悪の鬼タイキシャトルなどがいるデヴィルズバッグのライン。そして、母母父まで道悪巧者のメジロライアン。馬場悪化大歓迎の血統背景を持っており、これは馬場悪化が進むようなら一気に評価を上げる必要があります。重馬場まで悪くなるようなら、こちらから買ってみたいです。

動画で解説 ~富士S(GⅢ)~



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新潟8R
3歳上1勝クラス(芝1800m)
⑱マルシュロレーヌ

雨の影響で道悪が想定される明日の新潟芝コース。その馬場状態に着目して狙い馬を探したいところ。

オルフェーヴル産駒の新潟芝1600成績は【1-3-3-19/26】勝率3.8%、複勝率26.9%。これ自体はごく平凡なものですが、これを秋開催に限定すると【1-2-0-4/7】勝率14.3%、複勝率42.9%と、馬券直結血統の早変わり。

しかも、注目すべきは、この秋開催の成績が、全て稍重~重の道悪でマークされているということ。

一昨年はゼットジガンテが4人気2着(稍重)、ホーカスポーカスが8人気2着(重)。昨年はジャスティンが3人気1着(稍重)といった具合。秋の新潟芝1600、道悪でオルフェーヴルを狙うという戦略が成り立ちます。

⑱マルシュロレーヌがそのテーマに該当する狙い馬。

前走がテン3F、上がり3Fともにメンバー最速の逃げ切り勝ち。未勝利戦で相手が軽かったとはいえ好内容でした。
補足すれば、先述した好走例の3頭は、いずれも先行脚質のオルフェーヴル産駒。その点でも、この馬は傾向にピッタリ当て嵌まることになります。



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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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