東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年4月13日]

【皐月賞】レース後は無礼講の美酒に酔う

古代ローマでは12月17日から7日間、サートゥルナーリア祭があった。農耕神サートゥルヌスを崇めながら、無礼講の日々がつづき、ローマ人が最も愛した年末の祝祭週間であった。同時代の詩人はこう語る。

「この7日間には、真面目なことや重要なことなどやらなくてよい。酔っ払って、歓声をあげ、さいころを振り、祭りの王者を任命し、奴隷をもてなし、裸で歌い踊り、顔に煤を塗り、冷たい水中に飛びこむ ―― 望むかぎりは、これを全部できるし、やってよい …… 」

いつも羽目を外しながら、ついでに馬券も外しつづける居酒屋「青夷」の競馬常連組。

口撃機関銃ヤマは⑫サートゥルナーリアの強さを知りながらも、100日休養明けに不安をいだいているらしく、人気急落の⑧ニシノデイジーを軸で狙うという。ギャンブル狂師ミノ先生は桜花賞圧勝のグランアレグリアに朝日杯FSで楽勝した①アドマイヤマーズを中心に狙うらしい。桜花賞で3連複・3連単を的中した穴党のマスターは、アルメリア賞と毎日杯を逃げ切りで連覇した⑤ランスオブプラーナの逃走劇の再演を期待したいらしい。マンカフェ応援団長の熟女馬券師ワフさんは、マンカフェ産駒出走なしでも、母親がマンカフェ産駒であるからとマスター推薦の⑤に相乗りする気配である。

かつて皐月賞といえば、弥生賞好走馬の独壇場だったことがある。最近ではすっかり成りをひそめてしまったが、今年は黄色い5枠に入った⑨メイショウテンゲン⑩シュヴァルツリーゼにはここでも好走する予感がする。なかでも新馬勝ち後の長期休養明けで2着した⑩にはまだ底を見せていない怖さがある。相手はもちろん最強馬⑫サートゥルナーリアの底力を素直に信じることだ。レース後はサートゥルナーリアの無礼講の美酒に酔ってみたいものだ。

口幅ったいが、私は正真正銘のローマ史研究者である。ここでローマ人最愛のサートゥルナーリアが優勝し、ダービーをも征して二冠馬になる。秋は菊花賞には見向きもせずに、凱旋門賞を狙う。そしてアーモンドアイと1・2着独占というのが目下の夢である。



皐月賞

⑩―⑫ ワイド1点で勝負する

⑩―⑫の2頭軸で3連複総流しの16点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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