東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2017年07月15日]

【函館記念】夏の夜に酔いたい

物事は30年以上も継続したら本物になるという。馬券を買い始めて45年、西洋史の専門研究が50年だから、本物の域にある。でも、これ以上に続いてきたことがある。小学4年生のとき満員の映画館で『嵐を呼ぶ男』を観て石原裕次郎のファンになってから60年が経った。とうとう拙著『『裕次郎』(講談社 定価1600円)を上梓し、本物の裕次郎ファンのお墨付きをもらった。

このスーパースター映画の最盛期と私の多感な十代の時期が重なっているのだから、著者紹介には十代のころの写真をという編集者の求めに応じて学生服姿の私がいる。文字どおりご笑覧を!である。

この7月17日で裕次郎歿後30年が経つから、「30年目のレクイエム」と題するエッセイを5日間続けて「日刊ゲンダイ」に連載したばかり。同紙の「止まり木ブルース」のお兄さんたちが読んでくれたかどうか、気がかりだ。

思い出せば、東京オリンピックの昭和34 (1964) 年に映画化された裕次郎主演の『夕陽の丘』のラスト近辺の場面は古い函館競馬場だった。敵を追いつめ拳銃で殺すが、自分の恋人も殺されるという悲しい結末だった。

さて、函館記念だが、敵を殺し損ねても、恋人は殺されない方がいいに決まっている。そこで、高配当馬券は狙わずに、堅実な馬を大事にしたい。全競走成績中3着以内が半数を超える出走馬は5頭だけ。①サトノアレス、⑨スーパームーン、⑩ステイインシアトル、⑪ツクバアズマオー、⑫ルミナスウォリアーである。

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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