東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2015年10月17日]

【秋華賞】3歳秋から本格化したマンハッタンカフェ

イギリスでは大レースは土曜日が多い。今年も9月12日(土)はセントレジャー(菊花賞に相当する)だった。出走馬7頭中唯一の牝馬シンプルヴァ―スの単複をブックメーカーで買ってテレビ観戦した。ドンカスター競馬場の長い直線で隣の馬にぶつかりながらも追い上げ、頭差抜けたところでゴール。審議になったが、妨害になるほどではないと思っていたから、単複を獲ったと確信していた。ところが、2着降着となって複勝だけで2倍ぐらいしか戻ってこなかった。単勝なら7倍ぐらい付いたから、ひどく悔しかった。

ところが、1位入線馬陣営が不服申し立てを行い、11日後に妨害が入線順位に影響しなかったと判断され、シンプルヴァ―スの優勝が確定した。これを帰国後に知って、悔しい思いが倍増され逆上の極みとなったわけ。俺の単勝をどうしてくれる。

めったに起こらないことだが、イギリスのクラシックレースでは史上初めてのことらしい。レース後いったん確定したら、馬券の払い戻しの変更がないのはJRAでも同じというから、こんな後味の悪いレースは御免こうむりたい。

G1戦線がまっさかりになり、居酒屋「青夷」の馬券常連組が喧しくなった。例によってデータ派の口撃機関銃ヤマは、ローズS3着以内、中3週以上のローテイションと順当だが、データでは大外18番は見切りと手厳しい。ところが、そこにオークス馬⑱ミッキークイーンが入ってどうする、お立合い。あくまで豊騎乗の⑦トーセンビクトリーが本命らしい。

ギャンブル狂師ミノ先生は、紫苑Sの勝ち方が凄い、と②クインズミラーグロに自信の本命だという。密やかな熟女馬券師ワフさんは、そろそろマンハッタンカフェの仔に来てほしい、とロマン馬券に徹するらしい。正体不明の場外馬券師リンさんは、ここはひねらず大本命⑱の1着固定馬単で行くという。逃げ馬好きのマスターは半信半疑ながら、ぎりぎり粘れると期待して、桜花賞馬⑩レッツゴードンキをワイドの軸で狙うらしい。

さて、真打ち登場で拍手が鳴りやまないなか、私は

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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