東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2014年3月30日]

【高松宮記念】命名者の見識とヤマの迷識に敬意を表して

桜が開花し、井の頭線の急行も手前の井の頭公園で花見客のために臨時停車するほどのサービス。『産経新聞』に2年にわたって週1回で連載してきたコラム「世界史の遺風」も終わりホッしたところだが、月曜朝までに3本の原稿締切があり、花見どころではない灰色気分。

競馬ファンにとって桜の花が咲く季節の到来とは、まさに春のG1シリーズの開幕である。居酒屋「青夷」で舎弟らしき準青年に講釈をたれていた口撃機関銃ヤマは、私が近くに腰を降ろすと、華々しく弾をとばす。「短距離の世界王者ロードカナロアが引退して群雄割拠のサバイバル時代に突入しましたね。高松宮記念は波乱ムードにあふれて馬券は面白いですよ」と花の蕾ならぬ鼻の穴をふくらませて気合が入っている。

「短距離重賞実績のある5/6歳馬で、前走は阪急杯、オーシャンS、シルクロードSの好走馬ですね」と自信ありげなのが小憎らしい。4歳や7歳以上の馬は苦戦らしいのが意外である。「それでどの馬なの」と聞くと、「本命はストレイトガール」と順当なお答えだった。

ところで

予想はユーザー登録のあと!!

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧