うまスクエア

今週の裏ネタ[2017年3月9日]

勝って有終の美を飾る

7ヶ月の休み明けでも、国枝師が「爪の不安で休みは長引いたが、十分に乗り込んで順調に仕上がった。好レースを期待したい」とイキナリからの構えを見せるサトノキングダム。

キャリアはわずかに3戦ながら、2勝2着1回と連対率は100％。2着に敗れた前走にしても、勝ち馬は先週オープンの大阪城Sを勝ったアストラエンブレム。その比較から同馬も秘める素質は優にオープン級だ。

今回初めての2000Ｍとなるが、国枝師は「問題ないよ」とアッサリ一蹴。ここで弾みをつけて、上級出世へまっしぐらだ。

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前走のフェアリーS勝ちを含め、中山マイルは2戦2勝を誇るライジングリーズン。とは言え、前々走のアルテミスSは脚質的に合うはずの東京で13着と大敗。いかにもムラな印象だが、関係者に言わせると「あの時は新馬を勝っての続戦で、テンションが上がってしまいイレ込んだのが敗因。前走が本来の姿」とのこと。どうやらフロック視するのは禁物のようだ。

アルテミスSで大敗したことを教訓に、前走後はテンションを上げないよう美浦在厩でジックリ調整。これがいい方に出たようで、奥村武師は「今のところは落ち着きがあっていい感じで来ている。このままの状態でレースに臨めれば、今回もいい競馬になりそうだ」とキッパリ。勝って桜花賞へ乗り込む構えだ。

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休養を挟んで4連勝中のグレーターロンドンでまだイケる。昨秋に500万で復帰すると、一気の4連勝でオープン入り。それも使う毎に終いの破壊力を増し、前走は自己最速の3F32秒3の末脚で豪快な差し切り。しかも最後は手綱を緩めて2着に1馬身差をつけており、この余裕十分の勝ちっぷりからもオープンへの昇級でも壁はない。

管理する大竹師と言えば、滅多に強気なことをクチにしないが、この馬に関しては別。今回も「追い切りはやれば動くので、負荷を掛け過ぎないようにセーブしたが、引き続きいい状態を維持できている。ジョッキー(田辺)も自信を持って乗っているので、今回も楽しみ」とキッパリ。今年は重賞の1つや2つは獲りそうな雰囲気で、ここは通過点になりそうだ。

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前走のターコイズSで2つ目の重賞勝ちを飾るなど、6歳でも今がピークを思わせる充実振りのマジックタイム。しかし、クラブのルールで、この1戦を最後に繁殖入りが既定路線。

陣営とすれば“まだ走らせたい”が本音だろうが、そこはグッと我慢。今週の追い切りでも絶好の動きを披露するなど、ラストランへ向けて万全の仕上げを施した。

中川師も「ようやく完成型に近づいた。前走から据え置きのハンデ56キロもいいね。最後を飾っていい形で牧場に送り出してやらたい」と有終の美を狙っている。

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