うまスクエア

今週の裏ネタ[2015年11月12日]

全勝舞台なら好戦必至

これまでの殆どのレースで出遅れているが、これには理由がある。気性難からか折り合いに難しさを見せていたために敢えてゲートをソロっと出し、後方からの競馬をすることで何とか折り合いをつけていたのだが、それが前走の国立特別で進境が見られた。普段よりも前目のポジション取りをしながらも、折り合いを欠くことなく競馬が出来たのは収穫。結果を見ても3着とクラス突破を十分に射程圏にとらえた。

その上で今回のレースだが、管理する的場師に話を伺ったところ「詰まったローテ(中1週)にはなるが、疲れは一切ない」と状態面に太鼓判。さらには「今回もベストの1400Mで、前走の走りっぷりなら今回も楽しみ」と色気タップリに話しており、そこまでの強敵不在のここは勝ち負けまで期待したいところ。

---

関東馬ながらもこのレースに照準を合わせていたメイプルキングだが、この意図について高市師は「もちろん、先週の京王杯(2歳S)という考えもあったが、脚質的に1400Mは忙しいと思い、マイル戦のこちらを選択した」と経緯を説明。新馬戦は1400Mだったものの追走に苦労して後方からの競馬だったことを踏まえれば距離延長は歓迎材料。

あとはこの時期の2歳馬だけに長距離輸送の影響が懸念されるが、これについては指揮官から「性格がおっとりしているし、問題ない」とお墨付き。また、今回は勝算を見込んでの関西遠征となるだけに師の意気込みも相当なもの。「新馬の内容も良かったし、素質はイイものを持っている。重賞でもやれるはず」と強い口調で話してくれたあたりに師の自信が垣間見えた。ここは関東馬としての代表という意味でも好戦に期待したい。

---

前走10着大敗のアンジェリックを管理する大和田師から「ここは勝ち負けできるはず」との勝負話を入手。その前走は勝負どころで前を塞がれてしまう致命的なロスが響いたもので、度外視が可能。師も「スムーズな競馬が出来れば」と話していたように、前走の敗因は明らかで力負けでないことを強調。

元々東京コースは4勝を記録しており、アンジェリックにとっては十八番とも言える得意舞台。しかも準オープン以上での東京芝1400M戦は年内で見ると、同日のオーロCが最後となるだけに、ベスト条件のここは必勝態勢でいるのは間違いない。指揮官も「体調はイイし、条件もベストならなんとかしたい」と意気込みを見せており、ここは陣営の勝負度合いに乗ってみる。

---

連勝を目論むアイラインだが、ここも勝負態勢を整えている。前走はクビ差の接戦を制す辛勝だったが、これについて高橋裕師に話を聞いたところ「着差はあまりなかったが、良い根性を見せてくれた。内容は良かったですよ」と高評価のジャッジ。また「根性もそうだが、牝馬らしい切れのある末脚も良い。スムーズに回ってこれれば、終いの脚は確実に使ってくれるね」との分析も。

その特徴から広々とした東京コースとの相性が良いのも納得で、特に1400Mに限ってみれば3戦3勝のパーフェクト。もちろん今回も期待を寄せており「オープンなので相手は強くなるが、適条件なら大崩れはない」というのが陣営の見解だ。